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サステナブル調達マネジメント

マネジメント情報

考え方

不二製油グループはおいしさと健康で社会に貢献することをビジョンとして掲げており、ビジョンの実現には責任あるサプライチェーンの構築が不可欠であると考えています。当社グループにとってサプライヤーは、サプライチェーン上での環境、人権などの社会課題を解決して行く上で鍵となるパートナーです。サプライヤーとともに環境保全、人権尊重、公正な事業慣行、リスクマネジメントなどに取り組み、サプライヤーと当社グループ、そして社会の三者が持続的に発展することを目指します。
2021年4月には、グループ共通の調達に関する包括的な考え方を全てのサプライヤーにお伝えすることを目的に、既存の個社別や原料別のガイドラインおよび方針の上位方針となる「サプライヤー行動規範」を策定しました。また、国内グループ会社に向けて2012年に策定した「CSR調達ガイドライン」を改定し、同年11月に第3版として公表しました。
原料別には、2016年に「責任あるパーム油調達方針」、2018年に「責任あるカカオ豆調達方針」を策定の上、2020年にパーム油とカカオ豆の持続可能な調達に向けた中長期目標とKPIを、2021年6月に「責任ある大豆、大豆製品の調達方針」および「責任あるシアカーネルの調達方針」を策定し、大豆とシアカーネルの持続可能な調達を実現するための中長期目標とKPIを設定しました。

サステナブル調達に関わる方針

方針名 適用範囲
包括 サプライヤー行動規範(PDF形式、2.23MB) 不二製油グループに製品・サービスを供給する全てのサプライヤー
原料別 責任あるパーム油調達方針(PDF形式、1.54MB) 不二製油グループが購入、取引、加工、販売するあらゆるパーム、パーム核油およびパーム由来原料の全てのサプライヤー
責任あるカカオ豆調達方針(PDF形式、166KB) 不二製油グループが購入、取引、加工、販売するあらゆるカカオ豆およびココア製品の全てのサプライヤー
責任ある大豆、大豆製品の調達方針(PDF形式、908KB) 不二製油グループが調達する丸大豆、大豆たん白製品の全てのサプライヤー
責任あるシアカーネル調達方針(PDF形式、950KB) 不二製油グループが調達するシアカーネルの全てのサプライヤー
個社別 CSR調達ガイドライン(第3版)(PDF形式、352KB) 不二製油(株)のサプライヤー

推進体制

主原料(パーム油、カカオ、大豆)および戦略原料のシアカーネルのサステナブル調達については、最高経営戦略責任者(CSO)が管掌しています。CSO事業部門にてサステナブル調達を推進する体制とし、各原料別にプロジェクト体制の中でロードマップに沿った施策を推進しています。
また、サステナブル調達はESGマテリアリティ※1の一つとして、取締役会の諮問機関であるサステナビリティ委員会※2において進捗や成果を確認しています。

目標・実績

サステナブル調達コミットメント

2020年6月にパーム油とカカオ、2021年6月に大豆とシアカーネルのサステナブル調達に関する中長期目標とKPIを策定しました。

  • ※1 TTP:Traceability to Plantation(農園までのトレーサビリティ)。
  • ※2 パルマジュ エディブル オイル(マレーシア):不二製油グループ本社の100%子会社の油脂製造拠点。
  • ※3 RSPO:Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)。
  • ※4 さまざまな種類の緑陰樹の苗木を2021年から2030年までの10年間で100万本植樹予定。
  • ※5 最悪の形態の児童労働:Worst Forms of Child Labour(WFCL)。ILO(国際労働機関)第182号条約「最悪の形態の児童労働の禁止及び撤廃のための即時の行動に関する条約」により、子どもの安全、健康、道徳を害するおそれのある危険有害労働を禁止している。人身取引、債務労働、強制労働、児童買春、および児童ポルノ、犯罪など不正な活動、武力紛争での子どもの使用が含まれる。
  • ※6 CLMRS:Child Labour Monitoring & Remediation System(児童労働監視改善システム)。
  • ※7 RTRS:Round Table on Responsible Soy Association(責任ある大豆に関する円卓会議)。
  • ※8 主にシアの木の苗木を2021年から年間6,000本植樹予定。
  • ※9 2021年、2022年、2023年はそれぞれ10%、15%、20%をKPIに設定。
  • ※10 シアカーネル搾油後の油粕(ミール)などを非化石燃料として使用予定。
  • ※11 2021年時点で非化石燃料比率は75%。

具体的な取り組み

各原料のサステナブル調達

不二製油グループの主原料(パーム油、カカオ、大豆)および戦略原料のシアカーネルのサステナブル調達の取り組みの詳細については、以下のURLをご参照ください。

サプライヤーとのエンゲージメント

サプライヤーは不二製油グループにとって、SDGs(持続可能な開発目標)に代表される持続可能な社会の実現のための鍵となるパートナーであり、サプライヤーとの共創によって「サプライヤー」「当社グループ」そして「社会」の三者が持続的に発展することを目指しています。この考えは2021年4月に策定・公表した「不二製油グループサプライヤー行動規範」にも明文化しています。事業を展開する全ての国・地域で、サプライヤーに本規範の遵守ならびに該当する当社グループのほかの調達方針への対応を依頼しています。2022年6月末時点で、約64%のサプライヤーから同意をいただきました。2022年度中に、サプライヤーから同意書へ回答いただくことを予定しています。今後はご同意いただいたサプライヤーと歩みを同じくして持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。未回収のサプライヤーには、同意していただけるよう引き続き働きかけてまいります。

日本におけるサプライヤーとの協働

2021年度は国内グループ会社のサプライヤーへのお願い事項の具体化を目的に、「不二製油グループサプライヤー行動規範」を上位方針とする「CSR調達ガイドライン」を第3版として改訂・公表しました。改訂の主なポイントは、サプライヤーとのエンゲージメントの深化と、調達原材料の「安全・安心」のみならず、サプライヤー自体にESGの考えに沿った行動を促す内容としたことです。本ガイドラインを通してサプライヤーとの継続的かつ積極的な対話を促進するため、サプライヤーへアンケートを実施し、当社グループが調達する製品やサービスが、コンプライアンス、人権、環境に配慮し、責任が明確な方法で製造されていることを確認してまいります。
また、2021年度は、調達物流の課題の一つである各社のドライバー不足問題に対応するため、ホワイト物流の取り組みに注力しました。具体的には、荷卸の負担が少ないパレット納品を進めました。納品時にドライバーが行う荷卸作業の状況を把握した上でサプライヤーと協議し、自社パレットの活用が難しい場合にはレンタルを活用するなどの提案を行ったことで、荷役時間の短縮とドライバーの負担軽減につながりました。

関連資料