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CFO 兼 情報開示担当役員メッセージGRI:2-22

情報開示を通じてステークホルダーとの共創を深め、持続的に企業価値を向上

不二製油グループは、社会価値・環境価値・経済価値を両立させながら、企業として持続的に成長できるよう、さまざまな立場の多様なステークホルダーの皆様との対話に取り組み※1、当社グループへのご期待や社会的な関心事を、経営改善や事業活動に継続的に取り入れています。ステークホルダーとはこのような対話を重ね、グループの方針と実状を知っていただくことで、信頼を醸成し共創関係が構築できると考えています。また、より建設的な対話を促進するコミュニケーションツールとして、分かりやすく明確にそして適切に、財務情報のみならずサステナビリティ情報も開示していくことの重要性を感じており、その対応に努めています。

いま、国内外でサステナビリティ関連情報の開示要請と開示基準の整備が加速しています。これは、社会がサステナビリティに寄せる関心の高さの表れであり、同時に、企業が社会や環境の変化とリスク・機会をどのように捉えているか、そして中長期的な視点で企業成長を志向しているか否かを示すことへの期待と認識しています。また、開示における財務情報とサステナビリティ情報の融合の流れを踏まえると、株主や投資家だけなく、お客様やお取引先、次世代を担う人たちをはじめとしたマルチステークホルダーのニーズに応える形での発信が、今後主流になってくると考えられます。

今年度のサステナビリティレポートでは、GRIスタンダード※2に加えて、国際財務報告基準財団が公表したIFRS S1号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」を参考に、ESGマテリアリティの重点項目ごとに「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」に基づき開示しています。また初の試みとして、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)提言に基づく自然関連情報開示を開始し、気候と自然に関連する取り組みを、可能な限り一体的に示しています。

当社グループは、いつの時代も食をめぐる課題解決を通じて、ステークホルダーの皆様との関係を築き成長してまいりました。引き続き、新たな価値創造を目指してステークホルダーの皆様との共創を深めるとともに、その過程と成果に対する説明責任を果たしながら、透明性の高い事業活動と持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。

不二製油グループ本社株式会社
取締役 上席執行役員 最高財務責任者(CFO)
兼 法務部門担当 兼 情報開示担当

前田 淳