グループガバナンス
マテリアリティ
GRC
方針
不二製油グループは役員および全従業員の価値観の共有を図るとともに、グループガバナンスの基本である判断・行動の優先基準づけの拠り所として「不二製油グループ憲法※」を2015年10月に制定しています。2023年4月には、現在の企業状況と当社グループを取り巻く環境に合わせ、本憲法において掲げるビジョンを「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」に刷新しました。当社グループは、グループ憲法のもとに従業員一人ひとりが同じ価値観を共有し、創業時からの不断の革新の精神をもって、グループ一丸となって成長に向けて邁進します。
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※ 不二製油グループ憲法
ガバナンス
当社グループは、取締役会の諮問機関であり代表取締役社長 兼 CEOが委員長を務めるサステナビリティ委員会※1にて、ESGマテリアリティ※2「GRC」について、マルチステークホルダーの視点で審議・監督し、取締役会へ答申しています。また、最高経営戦略責任者(CSO)管掌のもと、同重点項目「グループガバナンス」の取り組みを推進しています。
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※1 ガバナンス、戦略および指標と目標、リスク管理>ガバナンス
https://www.fujioilholdings.com/sustainability/sustainability_management/
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※2 ガバナンス、戦略および指標と目標、リスク管理>戦略および指標と目標
https://www.fujioilholdings.com/sustainability/sustainability_management/
戦略
当社グループは、1980年代より本格的に海外進出を開始し、現在14ヵ国に主要拠点を有しています(2023年7月時点)。社会の変化の速度がますます上昇する中、当社グループが継続して社会に価値を創出していくためには、各国、地域ごとの社会課題やニーズに対して迅速に対応していく必要があります。これらの多様な社会課題やニーズに的確に対処する体制整備を怠った場合、対応不備・遅れにより事業活動に制限を受け、社会的信用の低下にもつながる恐れがあります。一方で社会課題やニーズを機敏に捉え、さまざまなステークホルダーの期待と要請に応えるソリューションとして製品やサービスをスピーディーに提供することで、当社グループの企業価値向上につながる機会となり得ます。
当社グループは2015年10月よりグループ本社制(純粋持株会社体制)の経営体制を敷き、経営の現地化・グループ全体最適を追求してきました※。
また、異なる価値観・文化・商習慣の国と地域においてグループ一体の経営を推進するためには、グループガバナンスの考え方が重要と考え、具体的な方針として「不二マネジメント規程」などのグループ方針を定め、有効なグループガバナンス体制の構築を推進しています。
事業環境の不確実性が増す昨今においては、経営・事業基盤の強化を優先する必要性を認識しており、グループ本社の各機能部門と海外グループ各社の連携を強め、業務執行における機能軸ならびに事業軸での統制機能の発揮とモニタリングに努め、グローバル経営管理およびガバナンス・コンプライアンスの強化を図っています。
- ※ 2025年4月1日より事業持株会社制への移行が決定しました。
リスク管理
内部統制
内部監査グループによる内部統制監査、業務監査、および職能グループによる個別業務監査を行っています。
付加価値の高い職務遂行を企図し、内部監査グループには公認内部監査人(CIA)、公認情報システム監査人(CISA)、公認不正検査士(CFE)、内部監査士(QIA)の資格を有する人員を配置しています。
各業務監査については、コロナ禍の中で用いたシステムデータ分析やオンライン会議システムなどでのリモート監査に加え、各海外子会社の状況やリスクに応じて現地往査を再開し、内部統制の有効性を評価、確認しています。
指標と目標
〇:目標に対して90%以上達成、△:目標に対して60%以上達成、×:60%未満
2023年度目標 | 2023年度実績 | 自己評価 |
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グループ憲法のビジョン改定の周知および浸透の推進 |
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〇 |
グローバル経営管理強化として、事業軸とエリア軸による経営執行状況のモニタリングの実施 |
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〇 |
考察
2023年度は2023年4月1日付で刷新したビジョン「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」の役員および従業員への周知と併せて、グループ憲法の浸透をより一層推進しました。また、経営管理体制の見直しに伴い、事業軸とエリア軸による経営執行状況のモニタリングを強化し、経営課題への対応スピードのさらなる向上にグループ横断で取り組んでいます。2024年度も引き続き中期経営計画に掲げる経営目標の財務・非財務KPIを踏まえて取り組みを強化・推進し、社会への貢献と企業価値の向上に努めます。
Next Step
当社グループの企業価値を最大化し、グループ全体の業績の向上と運営上のリスクを最小化するためには、グループガバナンスの強化が重要であり、不二製油グループ本社とグループ会社間の「経営の監督」と「経営の執行」のマネジメントサイクルの強化を課題として認識しています。この課題への対策として、以下の2024度目標に取り組みます。
- グループ役員および従業員へのグループ憲法の浸透
- 主にグループ経営を担う人材を対象に、グループ共通のルールである規程類をはじめとした規程類や内部統制についての理解促進
- グローバル経営管理強化として、事業軸とエリア軸による経営執行状況のモニタリングの実施