ニュースリリース
2023年3月期 決算
2023年5月10日
(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
5月10日(水)に2023年3月期決算を発表いたしました。概要は次の通りです。詳細は決算短信(PDF)をご覧ください。
1. 2023年3月期の連結業績 (2022年4月1日~2023年3月31日)
連結経営成績(累計)
(%表示は、対前期増減率)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2023年 3月期 | 557,410 | 28.5 | 10,940 | △27.1 | 9,690 | △32.5 | 6,126 | △46.7 |
2022年 3月期 | 433,831 | 18.9 | 15,008 | △16.2 | 14,360 | △18.2 | 11,504 | 4.4 |
(注) 包括利益 2023年3月期 18,811百万(△39.8%) 2022年3月期 31,254百万円(172.1%)
2023年3月期 連結業績ハイライト
売上高は、パーム油などの原料価格の上昇による販売価格の上昇、為替円安の影響、米州新工場の稼働による販売数量増加により大幅増収となりました。営業利益は、東南アジアでの堅調な販売が寄与したものの、景況悪化によるブラマー(業務用チョコレート事業・米州)の販売数量の減少、米州油脂の新工場稼働に伴う経費増加や採算性の低下、中国での販売数量の減少等により減益となりました。
2023年3月期 セグメント別ハイライト
植物性油脂事業
売上高は、主原料であるパーム油等の原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇に加え、北米における新工場の稼働や円安の影響により大幅な増収となりました。営業利益は、東南アジアでの堅調な販売が寄与したものの、新工場稼働開始に伴う減価償却費等の固定費の増加等により減益となりました。
業務用チョコレート事業
売上高は、円安の影響に加え、原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇により増収となりました。営業利益は、ブラジルでの堅調な販売があったものの、北米での人件費等の固定費の増加や第2四半期連結会計期間に発生したカカオ加工設備不良による販売数量の減少に加え、日本での販売数量が減少したため減益となりました。
乳化・発酵素材事業
売上高は、原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇に加え、円安の影響により増収となりました。営業利益は、日本でのクリームやマーガリン等の販売数量の増加があったものの、中国のゼロコロナ政策長期化による需要減退等を受けた販売数量の減少等により減益となりました。
大豆加工素材事業
売上高は、前連結会計年度に中国の大豆たん白食品会社の譲渡があったものの、原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇により増収となりました。営業利益は、日本での機能剤の販売伸長が寄与したものの、大豆たん白素材の販売数量の減少等により減益となりました。
2023年3月期 セグメント別業績
単位:百万円 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 増減額 |
---|---|---|---|
売上高 | 433,831 | 557,410 | +123,579 |
植物性油脂事業 | 134,976 | 203,448 | +68,471 |
業務用チョコレート事業 | 185,540 | 228,513 | +42,973 |
乳化・発酵素材事業 | 79,146 | 91,164 | +12,017 |
大豆加工素材事業 | 34,167 | 34,284 | +116 |
営業利益 | 15,008 | 10,940 | △4,068 |
植物性油脂事業 | 7,401 | 7,021 | △380 |
業務用チョコレート事業 | 7,548 | 4,973 | △2,574 |
乳化・発酵素材事業 | 1,617 | 1,490 | △126 |
大豆加工素材事業 | 2,149 | 1,277 | △872 |
連結調整・グループ管理費用 | △3,708 | △3,822 | △113 |
主要KPI
2022年3月期 | 2023年3月期 | 増減額 | |
---|---|---|---|
ROE | 6.6% | 3.1% | △3.5 |
ROA | 3.7% | 2.2% | △1.5 |
ROIC | 3.1% | 2.0% | △1.1 |
Net D/E レシオ | 0.73倍 | 0.80倍 | +0.07 |
CCC | 115日 | 104日 | △11 |
2. 2024年3月期の連結業績予想 (2023年4月1日~2024年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 円 銭 | |
通期 | 550,000 | △1.3 | 16,500 | 50.8 | 15,000 | 54.8 | 16,000 | 161.1 | 186.12 |
2024年3月期 連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)
新型コロナウイルス感染症による世界経済の不安定化で社会構造は大きく変化しましたが、ワクチン接種が進み、世界経済は堅調な需要とともに回復の兆しを見せております。一方で、物流や生産労働力の不足に伴う供給不足から原材料価格が高騰しており、また、ロシアによるウクライナ侵攻を背景として更なる燃料・エネルギー等の高騰に直面し、世界的なインフレーションが加速しております。世界経済は、先行き不透明な情勢が続くことが予想されます。
このような環境下において、当社グループは、自ら課題を乗り越え、継続して成長するために目指す方向として、不二製油グループ憲法のビジョンを「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します」に刷新しました。当ビジョンの2030年実現に向けて2022年度から2024年度までの3年間を、新しい価値を生みだす企業グループへと生まれ変わるための経営基盤を強化する期間と定め、中期経営計画「Reborn 2024」を実行しております。「事業基盤の強化」、「グローバル経営管理の強化」、「サステナビリティの深化」を基本方針として、販売価格の適正化による基礎収益力の復元や事業軸管理の強化、サステナブル調達による差別化等を進めることで、企業価値向上への取組を進めてまいります。
通期の業績予想は、売上高5,500億円、営業利益165億円、経常利益150億円、親会社株主に帰属する当期純利益160億円を見込んでおります。