ニュースリリース
2019年2月6日 2019年3月期 第3四半期 決算
2019年2月6日
(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2019年3月期第3四半期決算を 2月 6日(水)午後、東京証券取引所記者クラブで発表いたしました。概要は次の通りです。詳細は決算短信(PDF)をご覧ください。
2019年3月期 第3四半期の連結業績 (2018年4月1日~2019年12月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する 四半期純利益 | |||||
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百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2019年 3月期 第3四半期 | 226,657 | △1.6 | 15,933 | 0.7 | 15,639 | 0.3 | 9,015 | △18.6 |
2018年 3月期 第3四半期 | 230,409 | 5.5 | 15,822 | 1.2 | 15,588 | 0.9 | 11,070 | △3.4 |
(注)包括利益 2019年3月期第3四半期 3,536百万円(△70.9%) 2018年3月期第3四半期 12,170百万円(147.6%)
経営成績等の概況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、一時懸念された自然災害の影響も10月以降は縮小し、良好な雇用・所得環境を背景に消費は改善基調を持続、緩やかに増加する輸出を受けて企業収益も堅調で、景気は回復を続けております。米国は良好な雇用・所得環境による個人消費の拡大、中国向けで下げ止まりを見せる輸出や税制改革による景気の押し上げ効果を受け安定した成長を見せております。欧州は内需拡大を受け雇用・所得環境が改善、景気は底堅い推移を示しております。中国は堅調な消費に支えられながらも貿易摩擦などを背景に景気は減速傾向となっております。
この様な状況の中、当社グループは、世界的な人口増加、健康志向の拡大、高齢化への対応といった社会が直面する課題を植物素材を用いた食の力で解決する“Plant-Based Food Solutions”を掲げ、推進しております。また、中期経営計画「Towards a Further Leap 2020」(2017年度~2020年度)の2年目にあたり、持続的な成長を果たすため重要な土台づくりの期間として、「コアコンピタンスの強化」「大豆事業の成長」「機能性高付加価値事業の展開」「コストダウンとグローバルスタンダードへの統一」を主軸とした成長戦略を推進し、大きく変化する市場を捉え、成長する市場・強みを発揮できる市場に展開を図ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における経営成績は、売上高は2,266億57百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は159億33百万円(前年同期比0.7%増)、経常利益は156億39百万円(前年同期比0.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は90億15百万円(前年同期比18.6%減)となりました。
セグメントの経営成績を示すと、次のとおりであります。
油脂部門
売上高は、国内市場ではフライ用油脂などで採算を重視した販売を進める中、流通菓子市場向けに数量が増加するなどしましたが、微減となりました。海外市場では米州で年初の寒波による工場操業停止の影響や採算を重視した販売により減少しました。利益面は、海外市場では上記減収要因などにより僅かに減益となりましたが、国内市場では採算を重視した販売などによる採算改善により大幅な増益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は830億83百万円(前年同期比1.4%減)、セグメント利益(営業利益)は63億10百万円(前年同期比18.1%増)となりました。
製菓・製パン素材部門
売上高は、国内市場ではチョコレート製品が減少し、海外市場では中国でフィリング製品の販売が引き続き大幅に増加しましたが、ブラジルが為替変動要因を主として減少するなどし、僅かに減収となりました。利益面は、国内市場ではチョコレート製品が採算改善した一方でデザート製品で減少、海外市場では中国の販売好調に加え、ブラジルでの採算改善、たな卸資産の未実現利益の実現による連結調整上の増益要因がありましたが、アジアでの調製品の採算悪化により、減益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は1,160億25百万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は94億15百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
大豆部門
売上高は、国内市場では大豆たん白素材が健康食品や惣菜加工品向け販売で増加しましたが、大豆たん白食品の販売減少などにより、減収となりました。海外市場(中国)では増収となりました。利益面は、海外で改善しましたが、国内市場での大豆たん白食品の販売減少により、減益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は275億49百万円(前年同期比5.5%減)、セグメント利益(営業利益)は26億79百万円(前年同期比11.5%減)となりました。
2019年3月期の連結業績予想 (2018年4月1日~2019年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主 に帰属する 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 | |||||
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百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 円 銭 | |
通期 | 303,000 | △1.5 | 18,000 | △12.1 | 17,500 | △12.4 | 11,200 | △18.5 | 130.30 |
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:有
売上高については、油脂部門の海外グループにおける採算を重視した販売による減少、製菓・製パン素材部門の海外グループ会社における為替影響を主要因として、前回修正から更に下回る見込みとなったことから2019年3月期通期業績予想を下方修正しております。また、営業利益については、第3四半期まで順調に推移しておりますが、足元の業績動向が当初想定を下回ること、Blommer Chocolate Company(米国)の買収関連費用の発生および中国子会社の事業譲渡を前提とした減損損失の計上を主要因として、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、2019年3月期業績予想を下方修正しております。
上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります。実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。
以上