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不二製油グループ本社

2018年 不二製油グループ本社 社長年頭挨拶

2018年1月4日

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 本日本社で行われました、当社社長清水洋史による年頭挨拶を下記の通りご報告いたします。(以下、抜粋)


代表取締役社長 清水 洋史

 新年、明けましておめでとうございます。
 昨年、年明けとともに飛び込んできた「ディスラプション(断絶)の時代」という言葉は、皆さんの記憶にも新しいかと思います。これまで当たり前だと考えられていた常識や過去の経験則はもはや通用せず、IOT、AIの技術は想像以上のスピードで世の中を塗りかえています。時代の流れは速く、世の中は決して過去の延長線で進んでいるわけではなく、変化と断絶が繰り返される階段状で変わっていきます。ですから思い切り地面を蹴ってそのギャップを飛び越える力が必要となります。不二製油グループが掲げた中計「Towards a Further Leap 2020」のLeapはまさにその意味、跳躍であり、私たちは大きく跳ぶのだ、という覚悟を表しています。
 2015年にグループ本社制にしたのも、世の中の変化があまりにも速いため、そのスピードに合わせ変えるためのものです。昨年2017年は土台づくりをはじめた年、いまでようやく四分の一を作ったところでしょう。2020年にはその土台を完成させます。

 私は「われわれが目指すのはPlant-based food solutionsだ」と言っています。かつて不二製油は「油脂と大豆たん白を基礎原料とする生活産業をめざす」と言っていました。「Plant-based food」と「油脂と大豆たん白を基礎原料にする」という部分はほぼ同じです。これまでと違うのはsolutionsという言葉です。これまでめざしていたのはPlant-based food companyで、solutionsは強調されていませんでした。事業を通して社会にどのようにお役にたっているのか、世の中のニーズを発見して問題を解決していくsolutionsこそが、われわれがめざすところであり、やっていかなければならないことです。
 では、Solutionsの中身は何か。それは不二製油グループ憲法のビジョンに掲げる「おいしさと健康での貢献」です。私たちの製品を通して、おいしさと健康を皆さんに提供することです。健康は世界共通の問題ですが、いくら体にいいからと言っても、おいしくなければ食べません。また、健康でなければおいしくない。健康はおいしいと同義語でないといけないのです。

 近年、ESGが企業経営において重視されています。環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字をとったものですが、環境や社会を意識した経営を行うことが企業の価値向上につながるだけでなく、企業の存続にも関係すると言われています。当社は2016年に責任あるパーム油調達方針を策定し、持続可能なパーム油のサプライチェーン構築のため環境・人権問題に配慮したパーム油調達を行うことをお約束しました。昨年11月にはマレーシアにその調達方針に沿ったトレーサブル(生産者から消費者に届くまでの生産、加工、流通経路が追跡可能であること)なパーム油を生産する工場の建設を発表し、来年から本格的に供給を開始します。
 また将来の食糧危機の問題解決に寄与すると期待される大豆に関しては、創業時からその重要性を認知し事業を継続してきました。昨今、北米や欧州ではベジフードといわれる植物性食品企業への投資が高まっていますが、ベジフードの顧客ターゲットをベジタリアンでなく一般の人びとにおいて考えていることは注目すべき点です。そして言うまでもなく人の健康は地球の健康(環境、資源)が前提となります。ミレニアルと呼ばれる健康、環境を特別に捉えない新しい価値観をもつ世代による社会がまさにつくられてきています。不二製油は以前から植物性の製品を世に出し続けていますから、今ESGの先頭を走っているのだと自覚することが大切で、改めて皆さんに「ESG経営」を行うと申し上げます。
 不二製油グループ憲法ではバリューとして「人のために働く」を掲げています。「人のために」というイメージを中心に、社会に貢献する事業活動を行うことが私たち不二製油グループの果たすべき役割だと思っています。

 最後になりましたが、あらためて健康経営宣言の精神を踏まえて、皆さんの健康と幸せを祈念し、新年の挨拶といたします。

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