ニュースリリース
決算発表
2004年5月13日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2004年3月期決算を5月13日(木)午後、東京および大阪証券取引所 記者クラブで発表しました。
概要は以下の通りです。
記
A.連結決算
1. 2004年3月期の業績(2003年4月1日~2004年3月31日)
当期の連結業績の概況
当期におけるわが国経済は、年度末にかけて輸出の回復と設備投資の増加により、景気回復の兆しが一部にみられました。米国、アジア経済は回復基調に入り、堅調に推移いたしました。
当社を取り巻く食品業界におきましては、国際原料相場の上昇、BSE(牛海綿状脳症)問題、鳥インフルエンザの発生など「食の安全」を巡る様々な問題と企業間競争の激化などから、不透明な状況が続きました。
このような企業環境下、当社グループは「提案営業」と「三新開発(新製品・新生産技術・新市場)」に積極的に取り組んでまいりました。汎用品ではなく、高い技術に裏付けられたスペシャリティ製品を開発し、グローバルに展開しております。
これらの結果、売上高は1,611億40百万円(前期比4.3%増)となり、過去最高となりました。損益面では、営業利益は110億6百万円(前期比3.8%減)、経常利益は106億1百万円(前期比2.1%減)と原料価格の上昇を吸収できず、減益となりましたが、当期純利益は56億60百万円(前期比21.6%増)と過去最高となりました。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2004年3月期 | 161,140 | 104.3% | 11,006 | 96.2% | 10,601 | 97.9% | 5,660 | 121.6% |
2003年3月期 | 154,470 | 102.2% | 11,436 | 92.8% | 10,827 | 93.7% | 4,654 | 114.9% |
2. 2005年3月期の連結業績見通し(2004年4月1日~2005年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
中間期 | 82,000 | 105.5% | 4,900 | 104.2% | 4,800 | 103.1% | 2,500 | 108.5% |
通期 | 170,000 | 105.5% | 11,500 | 104.5% | 11,000 | 103.8% | 6,200 | 109.5% |
3. 連結セグメント情報
部門別概況(2003年4月1日~2004年3月31日)
油脂部門
国内では、パーム油の特性を活かした新製品の寄与もあり、食品用加工油脂やフライ用油脂などは、引き続き好調に推移いたしました。チョコレート用油脂は、需要の停滞により伸び悩みましたが、ほぼ前期並みを維持することができました。
海外グループ各社は、チョコレート用油脂を代表とするスペシャリティ製品の販売数量・売上高は伸張しましたが、更なる価格競争激化により原料高を売値に転嫁することが難しく、利益は前期を下回りました。
以上の結果、当部門の売上高は522億99百万円(前期比3.6%増)となりました。
製菓・製パン素材部門
国内では、各種素材チョコレートが、新市場の開拓、新製品の販売により大きく伸張いたしました。マーガリン・ショートニングは、風味に特徴のある製品の寄与もあり前期を上回りました。クリーム、素材チーズ・フィリング類は、厳しい市場環境の中、前期並みを確保できました。
国内の販売会社は、提案営業による新規開拓と業務改革による経費削減により、売上高、利益ともに前期を上回りました。
シンガポールのグループ会社は、円高の影響により売上高はやや減少しましたが、調製品、素材クリームが好調に推移し増益となりました。なお当期からインドネシアのチョコレート製造販売会社「PT.FREYABADI INDOTAMA」が連結子会社となり、売上高が約12億円増加しております。
以上の結果、当部門の売上高は710億89百万円(前期比5.6%増)となりました。
大豆たん白部門
国内では、大豆たん白素材が、市場・市況環境が厳しい中、新製品が製菓・製パン、健康食品などの新市場に広く受け入れられ、引き続き好調に推移いたしました。
大豆たん白食品は、業務用の外食・中食市場、食品加工メーカー向けの豆腐関連製品が好調に推移いたしましたが、家庭用が伸び悩み、全体では前期を下回りました。
当社独自の食品機能剤「水溶性大豆多糖類」「大豆ペプチド」は、その機能が高く評価され好調に推移いたしました。特に「大豆ペプチド」は、認知度の向上もあり大幅に伸張いたしました。
「豆乳」は市場の拡大に加え、製菓・製パン市場、惣菜市場などの新市場向けが大幅に伸張いたしました。さらに国内グループ会社が製造販売している「特定保健用食品」の豆乳・豆乳ヨーグルトなどは昨年から引き続き好調に推移しました。
大豆関連商品の通信販売は、「豆乳」「大豆ペプチド」を中心に大幅な伸張となりました。
海外では、中国のグループ会社が製造販売する大豆たん白素材は、中国市場での高い品質評価にもかかわらず価格競争の激化などにより苦戦いたしました。
以上の結果、当部門の売上高は377億51百万円(前期比3.0%増)となりました。
B.単体決算
1. 2004年3月期の業績(2003年4月1日~2004年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2004年3月期 | 104,178 | 104.1% | 8,790 | 101.7% | 9,268 | 102.4% | 5,067 | 142.3% |
2003年3月期 | 100,059 | 101.4% | 8,645 | 86.0% | 9,046 | 91.2% | 3,561 | 93.8% |
当期末の1株あたり配当金は6円で、中間配当6円と合わせ年間配当は1株12円の予定
2. 2004年3月期の業績(2003年4月1日~2004年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
中間期 | 52,000 | 104.4% | 3,900 | 104.6% | 4,200 | 100.2% | 2,200 | 104.3% |
通期 | 108,000 | 103.7% | 9,200 | 104.7% | 9,500 | 102.5% | 5,700 | 112.5% |
1株当り配当金は、中間期 7円50銭、期末 7円50銭と増配予定。
※上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、
実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。
以上