ニュースリリース
決算発表
2003年5月15日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
[2003年3月期 決算発表]
2003年3月期決算を5月15日(木)午後、東京および大阪証券取引所 記者クラブで発表しました。
概要は以下の通りです。
記
A.連結決算
1. 2003年3月期の業績(2002年4月1日~2003年3月31日)
当期の連結業績の概況
当期はデフレの進行による低価格競争や高い失業率の影響などから、依然として消費が低迷いたしました。とくに食品業界では、偽装表示問題、無認可香料問題、輸入農作物の残留農薬問題など、企業の社会的責任を問われる事件が相次いだことなどが、消費者心理を一層冷え込ませ、需要は低迷いたしました。このような環境下、当社グループは、スペシャリティ製品を核とした提案営業を中心に、「三新開発(新製品・新技術・新市場)」に積極的に取り組み、以下のような経営成績を収めることができました。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | |
2003年3月期 | 154,470 | 102.2% | 11,436 | 92.8% | 10,827 | 93.7% | 4,654 | 114.9% |
2002年3月期 | 151,094 | 105.4% | 12,329 | 96.4% | 11,557 | 100.3% | 4,051 | 110.1% |
2. 2004年3月期の連結業績見通し(2003年4月1日~2004年3月31日)
売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | |
中間期 | 77,000 | 105.7% | 4,000 | 86.2% | 2,000 | 86.3% |
通期 | 163,000 | 105.5% | 10,900 | 100.7% | 5,800 | 124.6% |
3. 連結セグメント情報
部門別概況(2002年4月1日~2003年3月31日)
油脂部門
国内では、大豆(2001年9月)・ヤシ(2002年5月)の国内搾油を止めたことによる油脂・ミールの減少などから、販売数量・売上高ともに前期を下回りました。
収益面でも、デフレの影響も加わって、原料代上昇に見合う販売価格の引き上げができず、前期を下回りました。
海外では、国内同様原料相場の上昇と価格競争が激化する中、売上高は増加しましたが、利益面では厳しい状況で推移しました。その中でベルギーのグループ会社はスペシャリティ製品の販売増やコストダウンにより増益となりました。また、米国のグループ会社は販売数量を順調に伸ばし、赤字幅を大幅に縮小しました。
この結果、油脂部門の売上高は前期比1.6%増の504億75百万円となりました。
食品( 製菓・製パン素材)部門
製菓・製パン用各種素材チョコレートは、業界全体が低迷する中、お客様のニーズに個別に対応し、販売を伸ばすことが出来ました。
各種素材クリーム類は、新製品の開発と積極的な提案営業により引き続き好調に推移しました。マーガリン・ショートニング類は、販売数量は伸ばしましたが、販売価格の低下により売上高は前期を下回りました。
収益面では、原材料価格の上昇に加え、価格競争が更に強まったことなどから、苦戦いたしました。
グループ会社においては、国内の販売会社は、提案営業によるリテール店への拡販と物流改革などのコストダウンにより、収益を向上させることが出来ました。
シンガポールのグループ会社は、粉乳・砂糖相場の急激な下落により、カカオ調製品・粉乳調製品の売上高、利益は減少しましたが、新製品の素材クリームは好調に推移しました。
この結果、食品部門の売上高は前期比3.5%減の673億35百万となりました。
たん白部門
大豆たん白素材は、引き続き順調に推移いたしました。特に、健康食品用途などの新市場への展開が寄与いたしました。粉末状大豆たん白は国内の競合他社が当事業から撤退したこともありシェアを伸ばすことが出来ました。
大豆たん白食品の業務用は、デフレの影響もあり減少いたしました。家庭用は、量販店向けは苦戦いたしましたが、生協向けが好調で、全体では前年並みを確保しました。
「おから」から抽出した「水溶性大豆多糖類」は、食品機能剤として、飲料市場、即席麺市場、コンビニエンスストアの調理済麺市場を中心に引き続き好調に推移いたしました。
「大豆ペプチド」は健康志向のアミノ酸ブームに乗り、スポーツ飲料や健康食品用に大幅に伸張いたしました。
「豆乳」は、グループ会社向け原料用豆乳を中心に大幅に伸張いたしました。
イソフラボンを含んだタブレットの「イソフラ10」や特定保健用食品「ハイ!豆乳」などの大豆関連商品の通信販売も好調に推移しました。
グループ会社においては、「特定保健用食品」の許可を受けた豆乳・豆乳ヨーグルトなどを製造・販売している国内のグループ会社は、豆乳市場の拡大もあって、大幅な増収、増益を達成しました。中国で大豆たん白素材を製造販売しているグループ会社は、中国のソーセージ市場の拡大を背景に、高い品質評価を受けて、大きく売上高、利益ともに伸ばすことが出来ました。
この結果、たん白部門の売上高は前期比15.9%増の366億59百万円となりました
B.単体決算
1.2003年3月期の業績(2002年4月1日~2003年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | |
2003年3月期 | 100,059 | 101.4% | 8,645 | 86.0% | 9,046 | 91.2% | 3,561 | 93.8% |
2002年3月期 | 98,725 | 103.2% | 10,049 | 86.7% | 9,915 | 89.7% | 3,797 | 606.6% |
当期末の1株あたり配当金は6円で、中間配当6円と合わせ年間配当は1株12円
2.2004年3月期の単体業績見通し(2003年4月1日~2004年3月31日)
売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | |
中間期 | 50,000 | 105.7% | 3,500 | 88.2% | 1,800 | 89.9% |
通期 | 105,000 | 104.9% | 8,800 | 97.3% | 5,000 | 140.4% |
- 上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、
実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。
以上