ニュースリリース
決算発表
2001年5月17日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
[2001年3月期 決算発表]
2001年3月期連結および単体の決算を5月17日午後、東京および大阪証券記者クラブで発表しました。 概要は以下の通りです。
記
A.連結決算
1.2001年3月期の連結業績(2000年4月1日~2001年3月31日)
(1)当期の連結業績の概況
円高および原料相場価格の下落の影響で市況品を中心に販売価格が低下しましたが、スペシャリティ製品が総じて好調に推移したことにより、売上高は1,434億14百万円(対前期比1.2%増)となりました。
利益面では、営業利益は127億88百万円(対前期比33.4%増)、経常利益は115億17百万円(対前期比34.1%増)といずれも過去最高額を計上することができました。
当期純利益は、退職給付に関する会計基準変更時差異の37億円を、当期に一括費用処理したことにより36億80百万円(対前期比14.8%減)と減益になりました。
(2)連結経営成績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2001年 3月期 | 143,414 | 1.2 | 12,788 | 33.4 | 11,517 | 34.1 | 3,680 | △14.8 |
2000年 3月期 | 141,748 | 10.1 | 9,585 | 64.8 | 8,590 | 85.1 | 4,319 | 170.4 |
株主資本 当期純利益率(%) | 総資本 経常利益率(%) | 売上高 経常利益率(%) | |
---|---|---|---|
2001年3月期 | 5.9 | 8.6 | 8.0 |
2000年3月期 | 7.2 | 6.6 | 6.1 |
2.2002年3月期の連結業績予想(2001年4月1~2002年3月31日)
売上高(百万円) | 経常利益(百万円) | 当期純利益(百万円) | |
---|---|---|---|
通期 | 150,000 | 11,500 | 6,000 |
3.連結セグメント情報
(1)部門別セグメント(2000年4月1日~2001年3月31日)
油脂部門
国内は、長引く個人消費の低迷と、輸入主要原料の円高及び相場価格の下落により市況品を中心として販売価格が低下したこと等により、全体としては販売数量・売上高ともに減少しましたが、機能性油脂・フライ用油脂・加工油脂等のスペシャリティ製品は、用途開発と新製品を中心とした積極的提案型営業により販売数量を伸ばし、採算面でも好調に推移いたしました。
海外では、シンガポールのグループ会社が、東南アジアの景気回復を背景にスペシャリティ製品を中心に好調に推移しました。
中国のグループ会社は販売数量・売上高ともに増加し、通期で営業利益の黒字化を達成いたしました。
米国・欧州のグループ会社はスペシャリティ製品では販売数量を増加させましたが、全体としては販売競争の激化により減収・減益となりました。
食品部門
製菓・製パン用の、各種素材チョコレートは、ポリフェノールを始めとした健康イメージの浸透もあり、引き続き良好な売上となりました。
各種素材クリーム・マーガリン等は、新製品の開発と提案型営業を推進し、新市場を開拓するなど引き続き好調に推移いたしました。
シンガポールのグループ会社で生産しております、冷凍パイ生地、ベシャメルルーは各種製菓用調製品同様好調に推移いたしました。
たん白部門
大豆たん白食品「ハンバーグ」「がんも」「きんちゃく・しのだ」「油あげ」「冷凍とうふ」等は、業務用の売上は減少しましたが、家庭用は国内グループ会社、海外グループ会社ともに新製品の寄与もあり引き続き良好な売上となりました。
「おから」から抽出する「水溶性大豆多糖類」は食品機能剤としての用途がさらに認められ、飲料、麺、米飯市場を中心に好調に推移いたしました。
素材用大豆たん白は、国内はハム・ソーセージ市場での伸び悩みもあり、全体としては減少いたしましたが、海外では中国のグループ会社が高い品質と提案型営業が評価され、引き続き好調に推移いたしました。
(2)所在地別セグメント(外部顧客に対する売上高)
4.次期の見通し
個人消費の低迷により業界を取り巻く環境は、引き続き厳しい状況が続くことが予想されます。この様な環境の中で、当社グループは本年度策定いたしました2002年度までの中期経営計画として「21世紀新たな成長にチャレンジ」をスローガンに「中国・アジア市場での販売拡大」・「大豆関連製品の販売拡大」などの具体的重点課題を掲げ不二グループ全体で総力を挙げて取組んで行く所存であります。
B.単体決算
1.2001年3月期の業績(2000年4月1日~2001年3月31日)
(1)単体経営成績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2001年 3月期 | 95,706 | 0.8 | 11,587 | 32.0 | 11,054 | 25.7 | 626 | △79.2 |
2000年 3月期 | 94,951 | △0.6 | 8,775 | 72.6 | 8,797 | 71.9 | 3,013 | 35.8 |
株主資本 当期純利益率(%) | 総資本 経常利益率(%) | 売上高 経常利益率(%) | |
---|---|---|---|
2001年3月期 | 0.9 | 9.4 | 11.6 |
2000年3月期 | 4.6 | 7.7 | 9.3 |
(2)利益配分に関する基本方針
当社は昭和42年以来毎期継続して配当を実施しております。今後もよりグローバルな競争力を備えた企業となるべく企業体質を強化しつつ、引き続き「お客様」「取引先」「株主」「社員」の各ステークホルダーに対し貢献できるよう、企業価値を高めるため最大限の努力をしてまいります。
このため、当期の年間配当につきましては、1株につき10円(内、期末配当 5円)を予定しております。
次期につきましては、1株につき普通配当を12円(内、期末配当 6円)へと増配を予定しております。
2.2002年3月期の単体業績予想(2001年4月1日~02年3月31日)
売上高(百万円) | 経常利益(百万円) | 当期純利益(百万円) | |
---|---|---|---|
中間期 | 46,000 | 4,500 | 2,500 |
通期 | 98,000 | 10,500 | 5,500 |
(参考)1株当り年間配当金 中間 6.00円、期末 6.00円、通期 12.00円を予定。
3.部門別売上高(2000年4月1日~2001年3月31日)年々増加していました製菓・製パン素材の食品部門の売上高が50%を超えました。
以上