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大豆たん白質の新しい分画方法と大豆β-コングリシニンの生理活性について

2001年3月15日

3月26日の日本農芸化学会で当社の新素材研究所 斎藤 努および 同研究所 医学博士 高松清治が 上記に関して発表いたします内容の要点は 以下のとおりです。

大豆たん白質は、栄養的に卵や乳のたん白質に匹敵するアミノ酸組成を持っていますが フィチン酸と呼ばれるリン酸化合物を約2%含んでいます。フィチン酸はその電気的な性質により、たんぱく質の性質に大きく影響しています。
そこで、大豆たん白質からフィチン酸を効率的に除去する方法を検討した結果、酵素を用いてフィチン酸を大幅に低減させることに成功しました。
同時にその工程において、大豆たん白質を、その主要構成成分であるβ-コングリシニンとグリシニンに容易に工業的に大量に分画できる技術の開発にも成功しました。
そこで得られたβ-コングリシニンをラットに与えたところ、もう一方の構成たん白質であるグリシニンに比較して、血中のトリグリセリドやコレステロールを低減させる効果が強いことが示されました。

このことからβ-コングリシニンが生活習慣病の一つである高脂血症を改善できる優れた機能性食品素材であることが示唆され、消化吸収が良く、食感・風味の優れた新しい機能性食品を創造できることが期待されます。


以上

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