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CFOメッセージ

財務健全性の強化を基に、成長投資と株主還元を着実に実行

当社グループは2022年度から2024年度までの3年間を、新しい価値を生み出す企業グループへと生まれ変わるための経営基盤を強化する期間と定め、中期経営計画「Reborn 2024」を実行しております。経営基盤強化を財務面から下支えするため、財務戦略として「財務体質の改善」・「資本効率の向上」・「財務モニタリングの強化」を積極的に取り組んでおります。

2023年度業績は増収増益となりましたが、米国ブラマーにおいて、買収時に想定していた事業計画を下回って推移する見通しとなったことから、のれんの追加的な償却費、同社の有形固定資産の減損損失を特別損失として計上いたしました。一方で、事業ポートフォリオの入れ替えとして、米国油脂会社の固定資産譲渡や、マレーシアでのサステナブル認証油の供給体制強化を目的とした合弁会社設立を実施いたしました。バランスシート・マネジメントについては、事業や経営単位ごとの資本効率の把握・管理を可能とする指標であるFUJI ROICは社内に定着し、成果をあげております。また、財務体質の改善については、運転資本の削減を進め、CCCは2日短縮の102日、営業キャッシュフローは406億円増加、有利子負債は381億円削減の結果となり、ネットD/Eレシオは0.54倍となり、2022年度期末(0.80倍)から大きく改善しております。

2024年度は今中期経営計画「Reborn 2024」の最終年度となります。「財務体質の改善」・「財務モニタリングの強化」につきましては、2023年度において成果を示しているものの、「資本効率の向上」は改善途上の状況です。原料・為替・金利の相場が大きく変動する下、持続的な成長を実現するためには、キャッシュフロー創出力向上とキャッシュフロー配分が重要と認識しております。財務健全性の強化を基に、成長投資と株主還元を着実に実行することがCFOの重要なミッションと考え、引き続き各種施策に取り組んでまいります。

ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションは大変重要だと考えております。財務・非財務両面の開示情報の充実を通じて、透明性の高い情報提供を進めてまいります。引き続き、皆様のご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。

最高財務責任者(CFO)

前田 淳