CEOメッセージ
強固な事業基盤と管理体制を構築し、持続的成長を追求
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2023年度は、異常気象や地政学リスクを背景とした厳しい事業環境が続きましたが、事業基盤の強化、基礎収益力の復元を進めることで、2023年度期初利益計画を超過達成することができました。一方で、2019年より当社グループに加入した米国ブラマーにおいては、収益性が大きく低下し、買収時に想定していた事業計画を下回って推移する見通しとなり、特別損失を計上いたしました。この結果を真摯に受け止め、顕在化した課題に取り組むため、2024年3月に発表しました構造改革を遂行させることにより、収益力の向上に努め、業務用チョコレート事業の中核会社として、着実に成長させてまいります。
2024年度は今中期経営計画「Reborn 2024」の最終年度となります。原料・為替・金利の相場が大きく変動する不透明な事業環境ではありますが、中期経営計画にて掲げている3つの基本方針に則り、事業軸での管理・運営の強化や、FUJI ROICの導入による資本効率を意識した利益管理、サプライチェーンの強化など、強固な事業基盤と管理体制の構築に引き続き取り組み、次期中期経営計画以降のさらなる飛躍を果たしてまいります。
不二製油グループは、70年を超える歴史の中で、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の4つの事業において革新的な製品を生み出し、お客様や社会に「おいしさと健康」で貢献することで成長してまいりました。今後は、それぞれの事業で培った技術やノウハウを融合し、各事業の枠を越えて、いわばクロスオーバーで食の課題に応え、新たな価値を創出することで、さらなる収益機会の拡大や、持続的な成長を果たしてまいります。
今後もステークホルダーの皆様へ持続的な貢献を進めていきたいと考えております。株主、投資家の皆様におかれましては、引き続きご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
代表取締役社長