2024年 不二製油グループ本社 社長年頭挨拶

年頭にあたりご挨拶を申し上げます。

本年1月1日に発生した「令和６年能登半島地震」で多数の尊い人命が犠牲となっていることに対し、深く哀悼の意を表します。この地震等で被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地域の安全の確保と一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

昨年の世界の動きは、地政学リスクの顕在化や高まり、景気後退、物価高騰、為替の変動、異常気象による農産物の不作など、「食べもの」へ大きな影響を与えました。

不二製油グループの2023年を振り返りますと、グループ憲法のビジョン改定、高付加価値製品へのポートフォリオの入れ替えを図るべく、フジオイルニューオリンズの固定資産譲渡など大きな決定を行いました。今年は2022年に策定した中期経営計画「Reborn 2024」の最終年となります。引き続き基礎収益力を高めることを最優先とした着実な経営を実行してまいります。

また、不確実性が高く、価値観が変化する時代において、人口増加、気候変動、食料安全保障、生物多様性や人権等、食品製造企業として対応すべきさまざまな課題があります。当社グループは創業以来、植物性油脂とたん白を主原料とした事業を展開してまいりました。消費者の「食」への関心が高まり、多様性が求められるなか、事業そのものをさらに強化すると共に、培ってきた技術のクロスオーバーで独自の強みを活かすことが当社グループの価値創出につながると考えております。

私たちのビジョン「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」に向かって事業を展開してく所存です。様々な植物性素材で、食の選択肢をひろげ、持続可能な食の未来への責任を果たし、世界中の消費者やお客様、社会へ貢献いたします。

本年も不二製油グループへの変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。