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大豆ペプチド摂取による脳機能保護効果の作用機序を解明
日本食品化学学会 若手優秀発表賞を受賞

2015月6月24日

5月20日~22日に開催された日本食品化学学会 第21回総会・学術大会において、当社は、信州大学 片山茂准教授らとの共同研究「大豆ペプチドの神経保護効果とその作用機序解明」を発表し、若手優秀発表賞(口頭発表部門 発表者:片山准教授)を受賞しました。本大会では、4件が若手優秀発表賞を受賞しています。

大豆ペプチドとは、当社独自の酵素分解技術により大豆たん白を分解したものです。体内への吸収性に優れた素材で、近年脳機能改善に関する研究が次々に報告されています。
詳細は「ブレインフード(脳機能改善食品)としての大豆ペプチド」をご覧ください。

このたび受賞を受けた研究発表は、老化に伴う認知機能の低下抑制において大豆ペプチドの効果が確認された研究(日本農芸化学学会2014年大会 トピックス賞受賞)に続き、その作用機序の一端を明らかにしたという内容です。大豆ペプチドによりBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が脳の中でさかんに分泌されることで、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促し認知機能の低下を抑制するものと考えられました。なお、このBDNFは、うつ病やアルツハイマー病患者の脳で減少していることが確認されています。

国内の認知症患者数は、厚生労働省の発表によると462万人(65歳以上の7人に1人)にのぼり、今後も増加が見込まれ、2030年には830万人になると推計されています *1。健康上問題がなく日常生活を送ることができる状態を示す健康寿命の延伸に、大豆ペプチドの貢献が期待されます。

*1: 「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」
 (平成26年度厚生科学研究費補助金特別研究事業 九州大 二宮教授)

本件に関する問合せ先

〒300-2497 茨城県つくばみらい市絹の台4丁目3番地
不二製油株式会社 つくば研究開発センター
TEL:0297-52-6321