グループ会社一覧

リスクマネジメントシステム

マネジメント情報

事業活動との関わり

不二製油グループはグローバルに事業活動を展開しており、その事業領域においては多種多様なリスクが存在します。これらのリスクに対処するため、リスクマネジメント体制を構築しています。

考え方

不二製油グループにおいては、管理すべき重要なリスクとして12項目を選定し、リスクごとに管掌役員を定めて対応計画を策定しています。また、対応状況は取締役会に報告し、モニタリングを実施する体制を構築しています。

リスク項目
1 原料相場の変動リスク
2 財務・税務に関するリスク
3 法規制やコンプライアンスに関するリスク
4 グループ会社の経営リスク
5 食品の安全性に関するリスク
6 サプライチェーンに関するリスク
7 災害・事故・感染症に関するリスク
8 情報システム・セキュリティに関するリスク
9 人材の確保・育成に関するリスク
10 ビジネスの転換・変革に関するリスク
11 環境・人権に関するリスク
12 事業展開国のカントリーリスク

推進体制

各グループ会社でリスクマップを作成し、各社におけるオペレーショナルリスクを特定すると同時に、経営会議にて戦略上のリスクおよび財務リスクを特定しています。これらによってリスクを網羅的に把握した上で、特に重要なリスクを取締役会にて決定しています。

上記で決定された重要なリスクについては、各リスクの管掌役員を決定し、対応策を定めています。また、リスク管理管掌役員である最高ESG経営責任者(C“ESG”O)を中心にモニタリングを行い、定期的に取締役会に報告します。

なお、リスクマネジメントシステムはESGマテリアリティ※1として、最高ESG経営責任者(C“ESG”O)の管掌のもとで取り組みを推進し、取締役会の諮問機関であるESG委員会※2において進捗や成果を確認しています。ESG委員会の結果については取締役会に対して報告し、取締役会のレビューを受けています。

目標・実績

〇:目標に対して90%以上達成、△:目標に対して60%以上達成、×:60%未満

2020年度目標 2020年度実績 自己評価
全社リスクマネジメントの推進 経営会議、取締役会において2020年度全社重要リスクに関する報告・承認が行われ、リスクを適正に管理。
TCFD対応の推進 気候変動リスク・機会による財務インパクトの評価を実施。
主要グループ会社におけるBCPの構築 主要グループ会社においてBCPマニュアルを作成。

考察

2020年度より、当社グループのリスクマネジメント体制において管理すべき重要な12のリスク項目を選定し、各リスクについて管掌役員を定めて対応を進めたことで、全ての目標が達成されました。

Next Step

リスクマネジメントシステムを機能させ、リスクに強く、信頼され、社会になくてはならない企業となるためには、PDCA手法によるリスクの適正な管理と、その情報開示が重要であると認識しています。これら課題への対策として、以下の2021年度目標に取り組んでまいります。

  • 全社重要リスクの適正な管理と、ステークホルダー視点の分かりやすい情報開示
  • TCFD対応として、グループ内で適正な気候変動リスク・機会の選定、対応策の落込みを行うための実用的な気候変動シナリオの作成と情報開示

具体的な取り組み

各グループ会社におけるリスクマネジメントの手法

PDCA

不二製油グループでは不二製油グループ本社、地域統括会社、各グループ会社の役割を明確にし、各社内にリスクマネジメント委員会を設置しています。各グループ会社で行われるリスクマネジメントに関しては、このリスクマネジメント委員会が主体となって、「リスクアセスメント⇒リスク対応⇒自己チェック⇒レベルアップ(次年度計画立案)」のPDCAを回し、不二製油グループ本社、地域統括会社、各グループ会社間で連携を取りながら、リスクマネジメントを推進しています。リスクアセスメントでは、自社のリスクを可能な限り洗い出し、リスクマップ(縦軸:自社への損失・影響度、横軸:発生可能性)により評価の上、自社にとって損失・影響度が大きいリスクを「重要リスク」として特定しています。すべての「重要リスク」に対して対応方法を決定し、リスク低減を図っています。
緊急時においては、平時のリスクマネジメント委員会を母体に「緊急対策本部」を立ち上げ、グループとして迅速かつ適切に対応できるシステムを構築しています。

各グループ会社におけるリスクマネジメント

TCFDへの対応

不二製油グループは、2019年5月にTCFD(気候関連財務情報タスクフォース)へ賛同を表明しています。TCFDの提言に基づき、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4項目について、積極的に情報開示を推進してまいります。

TCFDの提言に基づく情報開示

ガバナンス

不二製油グループでは、最高ESG経営責任者(C“ESG”O)の管掌のもと、全社的に重要なリスクを管理する全社リスクマネジメント体制において気候変動リスク・機会を管理しています。TCFDの提言に基づくシナリオ分析を実施し、分析内容は経営会議、取締役会において報告・承認されています(年1回以上)。
また、ESG経営を強化する目的で、不二製油グループ本社取締役会の諮問機関としてESG委員会を設置しており、委員長はC“ESG”Oが担っています(年2回以上開催)。同委員会では、ESGマテリアリティの特定、サステナビリティ戦略の検討・審議、ESGマテリアリティ推進状況のレビューなどが行われます。また、ESGマテリアリティの一つとして「気候変動の緩和と適応」を特定し、環境ビジョン2030の推進によりCO2の排出削減に取り組んでおり、活動内容は同委員会開催の都度、取締役会に具申されています。

戦略

2019年度に国内グループ会社、2020年度に海外主要グループ会社を対象に、TCFDが提言する気候変動のシナリオ分析を実施し、気候変動リスク・機会の選定、財務インパクトの評価を行いました。不二製油グループは自社、そして社会や地球にとってプラスのインパクトをもたらす脱炭素社会を実現できるよう、省エネ活動や再エネ活用など、これまでグループ全体で取り組んできたCO2排出量削減をさらに推進してまいります。他方、脱炭素社会に向けては家畜肥育に伴う気候変動への悪影響が懸念されることから、当社グループが強みを持つPlant-Based Food(植物性食品)の市場拡大が見込まれています。当社グループはPlant-Based Food Solutions(PBFS)のコンセプトのもと、植物性食品素材の提供によって、脱炭素社会における社会課題の解決に取り組んでまいります。

  • ※ 財務インパクト評価の詳細については、「不二製油グループにおける気候変動リスク・機会および財務インパクトの影響度評価」をご参照ください。

リスク管理

不二製油グループは、経営陣が認識するリスク、マテリアリティマップ、各グループ会社のリスクマップなど、グループを取り巻く環境を踏まえた情報ソースから、経営への影響度、発生可能性、顕在化時期などの総合的な判断により、気候変動リスクを含む全社重要リスクを選定しました。その対応策の立案、実施、進捗確認、評価・改善などを行うことで、経営会議で全社重要リスクを管理する全社リスクマネジメント体制を構築しています。気候変動リスクも全社重要リスクの一つと位置付けており、全社リスクマネジメント体制で管理を行い、検討・対応内容は年に1回以上取締役会に報告されます。

指標と目標

不二製油グループは環境ビジョン2030において、2016年比で、2030年にCO2の排出量を総量で40%削減することを掲げています。今後、環境ビジョン2030の目標達成に向け、生産現場での省エネ活動やエネルギー使用量の少ない新設備の導入、再生可能エネルギーの使用などへ積極的に取り組んでまいります。また、スコープ3※1データの精度向上を図り、排出量が多いカテゴリ1※2の削減方法の検討、SBT認定を取得した目標を達成するためのグループ内における説明・周知活動などを行い、当社グループにおけるCO2排出量の削減をさらに推進してまいります。

2030年CO2排出量削減目標(基準年:2016年)

  • スコープ1※3+2※4:40%削減
  • スコープ3(カテゴリ1):18%削減
  • ※ 詳細については、以下のURLの「環境ビジョン2030」をご参照ください。

    https://www.fujioilholdings.com/sustainability/environment/management/

  • ※1 スコープ3:事業者の活動に関する他社の排出(カテゴリ1~15)
  • ※2 カテゴリ1:原材料
  • ※3 スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
  • ※4 スコープ2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

不二製油グループにおける気候変動リスク・機会および財務インパクトの影響度評価

〈リスク〉

〈機会〉

BCP

日々の暮らしに欠かせない、人々の命に関わる食品産業に従事する企業として、危機発生時に事業を停止することなく、お客様へ製品をお届けすることが不二製油グループの社会的責任であり、そのためにBCP(事業継続計画)は欠かせないものです。従業員の安全確保および事業資産の損害を最小限にとどめ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするため、以下のBCP基本方針のもとにBCPを推進していきます。具体的には、自然災害、大規模事故、感染症の蔓延などを想定したBCPの見直しや、自然災害発生時の情報システムの継続性確保(ICT-BCP)などに取り組んでいます。

BCP基本方針

  • 従業員・来客の人命を最優先する。
  • 二次災害を防止し、地域に迷惑をかけない。
  • 企業としての供給責任を果たす。

教育・啓発活動

不二製油グループ本社の生産性推進グループリスクマネジメントチームは、各グループ会社への定期的な訪問やオンライン会議などにより、リスクマネジメントに関する教育・啓発活動を実施し、各グループ会社におけるリスクマネジメントのPDCA活動の定着と質の向上を図っています。2020年度は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、従業員の安全確保、事業継続などの面において各グループ会社の対応が十分なものであったのか否か、各社との間で実施したレビュー結果を踏まえ、感染症BCPを策定しました。また、新任の海外赴任者を対象とした海外赴任前研修において、リスクマネジメントの基礎、不二製油グループのリスクマネジメントシステムについて教育を行っています。これらの活動により、リスクに対する従業員の意識、感度の向上に努めています。