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環境マネジメント

マネジメント情報

考え方

近年、地球温暖化などの気候変動に伴う地球規模での問題が深刻化し、人々の暮らしや企業の事業活動に影響を与えています。このような状況の中、「人のために働く」をバリュー(私たちが行動する上で持つべき価値観)とする不二製油グループは、本業を通じて国連のSDGsで提唱される「持続可能な社会」に貢献していきます。特に、近年激化している気候変動による異常気象の多発や生物多様性の喪失は、当社グループの製品の主原料である農産物の安定供給においても脅威となっており、本業の持続可能性を高めるためにも、地球環境に配慮した事業活動に取り組むことが必須であると考えています。
当社グループは、2015年10月に以下4項目からなる「環境基本方針」を定めています。さらに、2030年に達成を目指す「環境ビジョン2030」において、グループ全体のCO2排出量の削減、水使用量の削減、廃棄物量の削減に対するコミットメントを表明し、環境への取り組みを加速させました。CO2排出量の削減目標は、Science Based Targets※1に認定されています。また、気候変動が事業に及ぼす影響を認識し適切にステークホルダーの皆様に対して情報開示することが重要であると認識しています。2019年5月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)※2に対する賛同を表明し、TCFDの提言に基づき、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4項目について、積極的な情報開示を推進しています。

  • ※1 Science Based Targets:パリ協定が求める水準と整合した、5年~15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のこと。
  • ※2 TCFDの提言に基づく情報開示については、以下のURLをご参照ください。

    https://www.fujioilholdings.com/sustainability/governance/risk/

環境基本方針

  • 環境保全活動の継続的な改善に努める。
  • 環境関連の法およびその精神を順守する。
  • 環境に配慮した製品開発・技術開発に努める。
  • 社会とのコミュニケーションに努める。

推進体制

不二製油グループ本社ではESG経営を推進すべく、2015年にESG委員会※1を取締役会の諮問機関として設置し、同委員会統括のもとで環境分野を含むESG活動を展開し、進捗や成果を確認しています。ESG委員会の結果については、ESG経営のさらなる進展に向けた審議に資するべく、定期的に取締役会に対して報告し、取締役会のレビューを受けています。
また、環境分野を含む「ESGマテリアリティ※2」を特定し、それぞれに管掌役員※2を定め責任を持って活動する仕組みを整えています。

目標・実績

環境ビジョン2030

  2030年目標※1 2020年度実績※1 達成率
CO2排出量の削減 スコープ1※2+2※3 総量40%削減(グループ全体) 19%削減 48%
スコープ3※4(カテゴリ1※5)総量18%削減(グループ全体※6 6%増加 0%
水使用量の削減 原単位※7で20%削減(グループ全体) 22%削減 100%
廃棄物量の削減 原単位※8で10%削減(グループ全体※9 1%増加 0%
資源リサイクル 再資源化率99.8%以上を維持(国内グループ会社) 99.37% 未達成
  • ※1 基準年:2016年
  • ※2 スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
  • ※3 スコープ2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
  • ※4 スコープ3:事業者の活動に関する他社の排出(カテゴリ1~15)
  • ※5 カテゴリ1:原材料
  • ※6 インダストリアル フード サービシズ(オーストラリア)は除く。
  • ※7 生産量当たりの水使用量
  • ※8 生産量当たりの廃棄物量
  • ※9 廃棄物量は、インダストリアル フード サービシズ(オーストラリア)は除く。

考察

対前年における2020年度の変動と取り組み内容は以下のとおりです。

CO2排出量(スコープ1+2)の削減

目標に対して、前年の14%削減に対し、2020年度は19%削減となり、5ポイント削減できました。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて生産量が減少したことに加えて、次のような削減への取り組みを実施しました。国内では不二製油(株)の阪南事業所における新しいコージェネレーションシステムの稼働開始や油脂精製の冷却工程の廃熱の再利用、不二製油(株)の千葉工場への太陽光発電導入などの取り組みを推進しました。海外では、ウッドランド サニーフーズ(シンガポール)における太陽光発電導入や各グループ会社でのLED照明への切り替えなど積極的な削減活動を推進しました。

CO2排出量(スコープ3)の削減

2020年度に新たに目標として追加し、集計データの精度を上げる取り組みを実施しました。基準年以降にブラマー チョコレート カンパニー(米国)が加わったことを受け、対基準年6%増加となりました。今後、サプライヤーへのエンゲージメントを強化し、削減に努めます。

水使用量(原単位)の削減

目標に対して、前年の24%削減に対し、2020年度は22%削減となり、2ポイント増加しました。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け生産量が減少したことや、コロナ対策として実施した生産ラインの洗浄時間延長などの影響を受け、水使用量原単位は増加しました。一方、各グループ会社では水使用量の削減活動を推進しています。各社の管理体制を強化し、水使用効率が低い箇所への対策を実施しました。また、CIP(定置洗浄)すすぎ水や蒸気ドレン水の再利用などにより水使用量の削減活動を推進しました。

廃棄物量(原単位)の削減

目標に対して、前年の3%増加に対し、2020年度は1%増加となり、2ポイント削減できました。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け生産量が減少したことに伴い国内外の製品廃棄量や原料の包装資材などから発生する廃棄物量が減少しました。また各グループ会社では廃棄物削減活動を実施しました。国内では各グループ会社で継続して生産ロスの低減などの削減活動を実施しました。フジ ベジタブル オイル(米国)ではパレットリサイクルを推進し、巴洛美巧克力製造(上海)有限公司(中国)では見込み生産から受注生産へシフトすることで賞味期限切れによる製品廃棄量を削減しました。

資源リサイクル

目標に対して、前年が99.33%だったのに対して、2020年度は99.37%となりました。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により生産量が減少したことを受け、日本国内から排出される廃棄物量が減少しました。各グループ会社では資源リサイクル率を上げる取り組みを実施しました。ブラマー チョコレート カンパニー(米国)では廃棄していたカカオの殻を再利用するなどの取り組みを推進しました。日本の阪南事業所ではごみの分類を徹底することで、リサイクル率を上げました。また、各グループ会社においては、鉄スクラップや廃白土の有価化への取り組みを推進しました。

具体的な取り組み

環境監査

不二製油(株)では、ISO14001に基づく「外部審査」を毎年(1、2年目:維持(サーベイランス)審査、3年目:更新審査)受審することに加えて、各グループ会社の生産管理向上を目的に、認証取得している事業所に対して、安全・品質・環境の「内部監査」を毎年実施しています。環境関連の不適合は、2019年度の「外部審査」で1件、2020年度の「内部監査」で1件指摘されました。それらについては原因を追求し、適切に対応し是正処置を完了しました。
「内部監査」では、環境関連法規制および環境規程に基づく活動状況の確認にとどまらず、なぜそれが重要なのかを説明しながら進めています。監査を通じて各グループ会社の取り組みを検証、評価し、改善すべき点を助言することにより、環境保全活動の推進、改善、向上を図っています。
海外グループ会社では、不二製油グループ本社の生産性推進グループとサステナビリティ推進グループが安全品質環境監査を実施しており、各グループ会社の取り組みを検証、評価し、改善すべき点を助言し、グループ全体のレベルアップを図っています。2020年度は生産拠点3ヵ所に対して実施しました。

  • ※ 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、2020年度の外部審査は2021年度に延期されました。

マネジメント認証の取得

不二製油グループでは、法令の遵守や環境保全活動を推進するために、環境マネジメントの国際規格であるISO14001の認証を取得しています。
国内グループ会社では、生産拠点を有する5社中、国内の最大生産量を担う不二製油(株)とオーム乳業(株)の2社で取得しています(拠点取得率50%)。これら2社の生産量の国内グループ生産量に占める割合は約99%です。海外グループ会社では、生産拠点を有する17社中7社で取得しています(拠点取得率41%)。これら7社の生産量の海外グループ生産量に占める割合は48%です。
また、中国の1生産拠点においてはエネルギーマネジメントシステム(EnMS)の国際規格であるISO50001認証を取得しています。

教育

不二製油グループ本社のサステナビリティ推進グループ環境推進チームが、品質・安全の専門知識を有する戦略立案組織である生産性推進グループとともに、定期的に海外グループ会社を訪問し、関連部署の責任者および担当者に対して安全・品質・環境に関する教育や啓発活動を実施しています。2020年度は海外グループ会社の生産拠点3ヵ所を対象に活動を実施しました。また、オンライン会議を通じた環境ビジョン2030などの説明会や意見交換会を行いました。

環境に関する重大な違反および措置

2020年度は、不二製油グループにおいて環境分野に関する法令などの重大な違反はありませんでした。

社会からの評価

  • CDP投資家質問書(森林、気候変動、水)2020:トリプル A(最高評価)
  • CDPサプライヤー・エンゲージメント評価2020:リーダーボード(最高評価)

関連資料