ニュースリリース
2015年3月期 決算
2015年5月8日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2015年3月期決算を5月8日(金)午後、東京証券取引所記者クラブで発表いたしました。概要は次の通りです。詳細は決算短信(PDF)をご覧ください。
2015年3月期の連結業績 (2014年4月1日~2015年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2015年 3月期 | 271,903 | 7.5 | 14,211 | △6.8 | 13,405 | △9.4 | 9,330 | 14.3 |
2014年 3月期 | 253,004 | 9.0 | 15,241 | 7.7 | 14,798 | 6.9 | 8,164 | △2.1 |
(注) 包括利益 2015年3月期 19,325百万円 (14.4%) 2014年3月期 16,892百万円 ( 13.5%)
2015年3月期の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による金融・財政政策の効果を背景にして、企業収益の改善や株価の上昇が継続され、貿易収支赤字も改善に向かいましたが、消費税引き上げの影響もあり、国内消費回復の遅れが見られました。一方、海外では、米国経済の回復が見られ、ドル高が急速に進みましたが、新興国経済の成長鈍化や特定地域における紛争など、先行き不透明な情勢が続きました。
当社グループを取り巻く国内食品業界では、円安による原料価格上昇が継続し、厳しい事業環境が続きました。
この様な状況の中、当社グループは新中期経営計画「ルネサンス不二2016」を策定し、「グローバル経営の推進・加速」「技術経営の推進・加速」「サステナブル経営の推進・加速」を基本方針として、顧客ニーズに即した製品開発、高機能素材の供給、生産コストの削減に取り組んでまいりました。
以上の結果、当連結会計年度における連結業績は、売上高は2,719億3百万円(前期比7.5%増)、営業利益は142億11百万円(前期比6.8%減)、経常利益は134億5百万円(前期比9.4%減)、当期純利益は93億30百万円(前期比14.3%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
油脂部門
国内では、業務用斗缶を中心とした調合油の販売数量が減少しましたが、ヤシ油・パーム油・チョコレート用油脂の販売数量増加及び販売価格上昇により、増収となりました。
海外では、米国・東南アジア・中国におけるチョコレート用油脂の販売数量が増加し、全体的な販売価格上昇と円安による円換算額の増加も寄与して、増収・増益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は1,048億38百万円(前期比10.1%増)、セグメント利益(営業利益)は53億26百万円(前期比18.5%増)となりました。
製菓・製パン素材部門
国内では、チョコレートは、スイートチョコ・アイスコーチングチョコ・成型チョコの販売数量が増加して増収となりました。クリーム・フィリングは増収、マーガリン・調製品は減収となりましたが、製菓・製パン素材部門全体の売上高は増収となりました。採算面では、全般的に原料価格が上昇し、減益となりました。
海外では、チョコレートは、東南アジアでの販売が好調に推移しました。クリームは、東南アジアでの販売が増加し、マーガリン・ショートニング・フィリングは、中国・東南アジアで販売が増加しました。全体の売上高は増収となりましたが、日本向けの調製品の販売数量減と採算悪化により減益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は1,276億31百万円(前期比7.6%増)、セグメント利益(営業利益)は86億74百万円(前期比10.8%減)となりました。
大豆たん白部門
大豆たん白素材は、食肉・健康食品・水産市場・惣菜・加工食品・発酵培地用途の販売数量が減少し、減収となりました。大豆たん白機能剤は、飲料・加工食品用途が増加して増収となりました。大豆たん白食品は、即席麺・給食・水産市場用途が減少して減収となりました。豆乳は、新製品の販売が寄与して増収となり、大豆たん白部門全体は増収となりました。利益面では、大豆たん白素材と大豆たん白食品が販売減と原料価格上昇の影響により減益となり、大豆たん白機能剤が増益となりましたが、大豆たん白部門全体は減益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は394億33百万円(前期比0.6%増)、セグメント利益(営業利益)は2億10百万円(前期比79.3%減)となりました。
2016年3月期の連結業績予想 (2015年4月1日~2016年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主 に帰属する 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 | |||||
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百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 円 銭 | |
第2四半期 (累計) | 139,000 | 8.5 | 6,300 | △1.9 | 6,000 | △6.3 | 3,400 | △27.4 | 39. 55 |
通期 | 300,000 | 10.3 | 16,000 | 12.6 | 15,600 | 16.4 | 10,000 | 7.2 | 116. 33 |
我が国経済は、政府による金融・財政政策といった、いわゆるアベノミクスの効果がようやくあらわれ、企業収益の改善や株価の上昇が継続され、個人消費も上向きつつあります。海外においては、米国経済の回復が見られるものの、欧州の金融不安や新興国経済の成長鈍化、特定地域における紛争など、先行き不透明な情勢が続くものと思われます。食品業界は円安等による原料価格上昇分をすべて価格転嫁できる状況になく、厳しい事業環境が続くものと予想されます。
当社グループは、技術イノベーションによりグローバルで存在感を示す規模と利益率を確保し、健康と豊かさ・美味しさに貢献する企業グループとなるために、2030年の「ありたい姿」、2020年の「あるべき姿」を描き、それらの実現に向けた今後3年間の活動計画として、ローリング中期経営計画「ルネサンス不二2017」(2015年4月~2018年3月)を策定しております。基本方針であるグローバル経営、技術経営、サステナブル経営の推進・加速を継続し、強化してまいります。
- 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因により予想数値とは異なる可能性があります。
以上