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不二製油グループ本社

「大豆ルネサンス」及び新技術「USS製法」に関する第二回発表会を開催

2013年4月15日

~世界初の大豆分離分画技術(USS製法)で作った豆乳クリーム~
相模屋食料様、内堀醸造様 (飲む酢 エキスプレ・ス・東京)、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン様で採用決定

不二製油株式会社


不二製油株式会社は、大豆事業の中長期事業戦略である「大豆ルネサンス」の第二回発表会を2013年4月12日(金)に開催致しました。


 弊社では、昨年10月2日の第1回大豆ルネサンス記者発表会にて、大豆の新分離分画技術(USS製法)からできる新豆乳素材「低脂肪豆乳」および「豆乳クリーム」の発表をさせていただきました。発表会後、さまざまな業界の企業様から多数のお問い合わせをいただきましたが、この度、複数社様でご採用が決定し、今回の発表会の開催に至りました。

 発表会では、2013年4月1日より弊社代表取締役社長に就任した清水洋史からのご挨拶に続き、研究開発本部食品素材研究所蛋白素材開発室長・佐本将彦が「USS製法の開発とその可能性」に関するプレゼンテーションを行いました。

 また、弊社豆乳クリームをご採用いただきました相模屋食料株式会社代表取締役社長・鳥越淳司様、内堀醸造株式会社取締役副社長兼オークスハート事業部長・酢ムリエ・内堀光康様、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社マーケディングディレクター・米津一郎様より、それぞれのご採用に至る経緯、商品の内容、事業将来性についてのご発表を頂戴しました。

 更に、この新豆乳素材を使用したレシピ開発を行っている料理研究家の松村佳子(まつむら けいこ)先生、日本料理界の重鎮として知られる菊乃井店主、村田吉弘(むらた よしひろ)様にもご登壇いただき、この素材のもつ「旨味」「コク」の価値および将来性についてお話しいただきました。

【清水のご挨拶】
 日本国内の人口が減少する中、新たな技術、新たな商品を提案していくには厳しい時代となっています。また、海外へ販路を模索しようにも食の世界では文化の違いという壁があります。不二製油はあくまでも技術主導の会社ですが、これからは技術をもとにした「ものづくり」に加え、その商品や技術にストーリーが加わった「ことづくり」も非常に重要と考えます。

 弊社が掲げる「大豆ルネサンス」ではそのポイントを踏まえ、今後も様々な開発・販売に対峙して参ります。
 今回は豆乳クリームのご採用企業様を発表させていただきますが、実は一方のUSS製法商品である低脂肪豆乳は初年度生産分が既にソールドアウトしており、その内容も近々に発表させていただく予定です。

【佐本のプレゼンテーション】
 USS製法によって、これまで困難であった分画が可能になったことで「分ける」という観点で、大豆は初めて卵と牛乳に肩を並べたことになります。また、単なる代替品としての機能のみならず、USS製法からうまれる商品には「旨味」を増強する効果があることが、味覚センサーによる実験でも確認されました。乳の生クリームはそれ自体に濃厚な風味があるものの、うま味の増強効果は強くないため、単に生クリームとの代替という以上に独特の効果的な利用方法があるのではないかと思います。

■■USS(Ultra Soy Separation)製法■■
 USS製法とは、生乳を分離するのと近い方法で大豆を分離し、「低脂肪豆乳」「豆乳クリーム」という新しい素材ができます。これは昨年特許を取得した不二製油独自の新しい大豆分離分画技術です。
 「低脂肪豆乳」は豆乳の低カロリー化や大豆脂質による風味劣化の低減など大豆たん白素材としての可能性を大いに高めます。
 一方の「豆乳クリーム」は食品にまろやかさや、大豆のコクを付与することを可能にします。また、乳化力にすぐれ、和風のクリーム新素材としても期待されます。
 「低脂肪豆乳」「豆乳クリーム」を使用した、従来になかったおいしさを実現した多くのメニューが生まれています。



以上