ニュースリリース
2011年3月期 決算
2011年5月9日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2011年3月期 決算を5月9日(月)午後、東京および大阪証券取引所記者クラブで発表いたしました。概要は次の通りです。詳細は決算短信(PDF)をご覧ください。
2011年3月期の連結業績(2010年4月1日~2011年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2011年 3月期 | 222,714 | 4.4 | 16,590 | △7.6 | 16,243 | △6.5 | 9,783 | △8.8 |
2010年 3月期 | 213,229 | △10.9 | 17,960 | 55.8 | 17,363 | 68.5 | 10,726 | 43.3 |
(注)包括利益 2011年3月期 6,701百万円(△46.1%) 2010年3月期 12,431百万円(-%)
2011年3月期の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の景気刺激策やアジア諸国の高い経済成長に支えられ、企業業績に回復の兆しが見られましたが、デフレ基調の継続や雇用環境の低迷、円高の進行、原材料価格の上昇など、引き続き厳しい経済環境が続きました。さらに、平成23年3月11日に発生した東日本大震災は日本経済に深刻な影響を及ぼし、企業を取り巻く環境は先行き不透明な状況となっております。
当社グループを取り巻く食品業界では、消費者の節約志向・低価格志向は依然強く、また、天候不順による供給不安や新興国需要の拡大により主要原料の国際価格が上昇し、厳しい事業環境が続きました。
この様な状況の中、当社グループは中期経営計画「革進・実行 2010」の最終年度を迎え、経営構造改革の総仕上げの年と位置付け、「技術経営」の推進、顧客ニーズに即した製品開発、高機能素材の供給、生産コストの削減に加え、重点課題である「海外事業の拡大」と「大豆たん白事業の再生」に積極的に取り組みました。
この結果、当連結会計年度における業績は、売上高は2,227億14百万円(前期比4.4%増)、営業利益は165億90百万円(前期比7.6%減)、経常利益は162億43百万円(前期比6.5%減)、当期純利益は97億83百万円(前期比8.8%減)となりました。
なお、東日本大震災の影響につきましては、当社関東工場・たん白食品つくば工場・千葉工場の固定資産・たな卸資産等の一部に被害が生じ、震災に伴う特別損失3億29百万円を計上いたしました。
セグメントの状況を示すと、次の通りです。
油脂部門
国内では、チョコレート用油脂の売上高は前期を下回りましたが、ヤシ油・パーム油の販売が伸び、全体の売上高は前期を上回りました。利益面では、原料価格の上昇により採算が悪化し減益となりました。
海外では、チョコレート用油脂は米国及びアジアでの販売が順調に推移し、販売数量は前期に比較し増加いたしましたが、採算面では期後半より販売価格の下落と原料価格上昇の影響を受けて厳しい状況が続きました。育児粉乳用油脂がアジアで引き続き好調に推移し、米国・欧州でもスペシャリティ製品の販売が拡大しましたが、海外全体では増収・減益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は896億19百万円(前期比7.8%増)、セグメント利益(営業利益)は65億46百万円(前期比16.3%減)となりました。
製菓・製パン素材部門
国内では、カラーチョコが好調に推移し、業務用チョコレート全体の売上高は前期を上回りました。マーガリンの売上高は前期を上回りましたが、クリームの売上高は、前期を下回りました。製菓・製パン素材輸入販売は、粉乳調製品・ココア調製品の売上高は前期を上回りました。同部門は国内全体では増収となりましたが、原料価格上昇の影響を受け、減益となりました。
海外では、東南アジア市場で業務用チョコレート、クリーム、マーガリン・ショートニングの販売が好調に推移し、増収・増益となりました。
以上の結果、当部門の売上高は957億59百万円(前期比4.0%増)、セグメント利益(営業利益)は81億98百万円(前期比6.6%減)となりました。
大豆たん白部門
大豆たん白素材は、国内では食肉市場向け、発酵培地用途、冷食・惣菜用途の売上高は前期を上回りました。2010年7月に当社と米国ソレイ社との合弁会社(フジプロテインテクノロジー社)の合弁契約を解消したことにより、米国ソレイ社からの輸入販売がなくなり、水産用途及び健康食品用途が減少し、減収となりましたが、利益面では増益となりました。海外では、中国での食肉市場や健康食品向けの販売が好調に推移して売上高は前期を上回りました。
大豆たん白食品は、即席麺市場向けが好調に推移し、全体の売上高は前期を上回りました。
大豆たん白機能剤は、飲料用途が増加し、増収・増益となりました。
豆乳・通販は、豆乳飲料の売上高は前期を上回りましたが、通販の売上高が減少し、全体の売上高は前期比横ばいとなったものの、コスト削減により利益面では改善しました。
以上の結果、当部門の売上高は373億35百万円(前期比1.8%減)、セグメント利益(営業利益)は18億45百万円(前期比35.2%増)となりました。
2012年3月期の連結業績予想(2011年4月1日~2012年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 円 銭 | |
第2四半期(累計) | 114,700 | 6.6 | 6,600 | △20.3 | 6,300 | △22.1 | 4,100 | △15.6 | 47. 70 |
通期 | 243,600 | 9.4 | 15,900 | △4.2 | 15,300 | △5.8 | 9,700 | △0.8 | 112. 84 |
食品業界を取り巻く環境は、デフレの長期化や国内景気の低迷に加え、東日本大震災が国内経済に与える影響等、引き続き厳しい経営環境になると予想されます。
このような状況下、当社グループは本年4月から新中期経営計画「Global & Quality 2013」をスタートいたしました。事業を取り巻く環境がグローバルに変化する中、
・「グローバル経営の推進」
・「技術経営の推進」
・「サステナブル経営の推進」
という基本方針のもと、グローバル企業として競争に勝ち残る規模と収益、価値を確保してまいります。
なお、当見通しには現時点での想定しうる事象を考慮しておりますが、東日本大震災による更なる消費低迷等により、状況が変化していくことが考えられます。今後、重大な影響が見込まれる場合には、随時速やかに情報開示いたします。
- 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
業績見通し等の将来に関する記述は、本稿の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。
以上