ニュースリリース
2010年3月期 決算発表
2010年5月7日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
[2010年3月期 決算発表]
2010年3月期決算を5月7日(金)午後、東京および大阪証券取引所記者クラブで発表いたしました。概要は次の通りです。詳細は決算短信(PDF)をご覧ください。
記
2010年3月期の概況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、内外の経済刺激策や中国・東南アジア諸国の経済堅調等の効果もあり、輸出等については年度を通じて緩やかな回復感が見られたものの、国内経済は低迷する設備投資・デフレの長期化・雇用の不安定等の影響を受け厳しい状況が続きました。
当社グループを取り巻く食品業界でも前述の経済環境を受けて、消費者の節約志向がますます強まり、低価格化の動きが広がる一方で消費は低迷する状況が続きました。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画「革進・実行 2010」の方針のもとに、「技術経営」の推進、顧客ニーズに即した製品開発、独自性のある高機能素材の提供、生産コストの削減に取り組むとともに、「海外事業の拡大」、「大豆たん白事業の再生」に関して着実な成果を上げてまいりました。
この結果、当連結会計年度における業績は、売上高は2,132億29百万円(前期比10.9%減)、営業利益は179億60百万円(前期比55.8%増)、経常利益は173億63百万円(前期比68.5%増)、当期純利益は107億26百万円(前期比43.3%増)となりました。
2010年3月期の連結業績(2009年4月1日~2010年3月31日)
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 当期純利益 (百万円) | |
---|---|---|---|---|
2010年 3月期 | 213,229 | 17,960 | 17,363 | 10,726 |
2009年 3月期 | 239,369 | 11,528 | 10,306 | 7,485 |
伸 長 率 | △10.9% | 55.8% | 68.5% | 43.3% |
[当期の部門別概況]
油脂部門
国内では、一般加工油脂及びチョコレート用油脂などのスペシャリティ製品は引き続き堅調に推移しましたが、業務用斗缶製品の市況悪化や原料相場の影響を受け減収、減益となりました。
海外では、同部門の子会社は、東欧・ロシア向けの販売は景気低迷の影響を受けましたが、東南アジア・北米での販売は堅調に推移しました。原料相場の影響で売上高は減少しましたが、精製部門の採算改善やスペシャリティ製品の拡販が寄与し、増益を確保しました。
以上の結果、当事業の売上高は831億47百万円(前期比21.9%減)、営業利益は78億20百万円(前期比6.5%増)となりました。
製菓・製パン素材部門
国内では、冷菓用・製菓用等の業務用チョコレートが堅調に推移しました。クリーム・マーガリン・フィリング等については、価格優位性や機能性を追求した製品の拡販などにより堅調に推移しました。製菓・製パン素材輸入販売は、粉乳調製品の販売が拡大しましたが、原料相場の影響で減収となりました。
海外では、同部門の子会社は、東南アジア向けのクリーム・マーガリンの販売拡大により販売数量は増加しましたが、原料相場の影響で減収となりました。
以上の結果、当事業の売上高は920億73百万円(前期比2.7%減)、営業利益は87億74百万円(前期比84.5%増)となりました。
大豆たん白部門
国内の大豆たん白素材は、食肉・水産・惣菜・健康食品等の販売が堅調に推移し、増収・増益となりました。中国における同部門の子会社は、収益改善に取り組み、黒字を確保しました。
大豆たん白食品は、製品の絞込みにより減収となりましたが、利益面では増益となりました。
大豆たん白機能剤は、用途拡大に取り組み、飲料用途・発酵用素材が堅調に推移し、増収・増益となりました。
豆乳・通販は、販売面では引き続き厳しい状況が続きましたが、コスト削減を行い利益面では改善しました。
以上の結果、当事業の売上高は380億9百万円(前期比0.9%減)、営業利益は13億65百万円(前期は営業損失5億69百万円)となりました。
次期の見通し
食品業界を取り巻く環境は、長期化するデフレや厳しい雇用環境により、消費者の節約志向はますます強まり、低価格化の動きがより一層顕著になるなど、引き続き厳しい経営環境になると予想されます。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画「革進・実行 2010」の最終年度を迎え、「経営構造改革の集大成の年」、「新たなビジネスモデルへの挑戦の年」、「将来あるべき姿(グループビジョン)を描く年」と位置付け、新中期経営計画に向けた新たな成長戦略を描けるビジネスモデルの構築に取り組んでまいります。
油脂部門ではチョコレート用油脂や健康訴求加工油脂の拡販や、加工油脂事業の強化を図ります。また、パーム油事業では国内外で圧倒的な競争力を持つよう川上分野でのアライアンスや新製品の拡販を図り、更なる事業の拡大に取り組んでまいります。
製菓・製パン素材部門では他社にない機能性や価格優位性を追求した製品の拡販などで更に事業の拡大を図るとともに、海外市場でのビジネスモデルの構築に取り組んでまいります。
大豆たん白部門では品種統廃合などによる経費削減や生産のコストダウンを更に実施するとともに、健康、利便性、機能性を追求した新製品の投入などにより国内外市場での拡販を図り、事業再構築を一層推進してまいります。
通期の業績数値は、売上高2,236億円(4.9%増)、営業利益162億円(9.8%減)、経常利益156億円(10.2%減)、当期純利益100億円(6.8%減)を見込んでおります。
2011年3月期の連結業績予想(2010年4月1日~2011年3月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
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百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
第2四半期連結累計期間 | 106,500 | 4.1 | 7,100 | △10.2 | 6,800 | △9.1 | 4,500 | △6.0 |
通 期 | 223,600 | 4.9 | 16,200 | △9.8 | 15,600 | △10.2 | 10,000 | △6.8 |
以上
- 業績見通しに関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。