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決算

不二製油グループ本社

中間決算発表

2004月11月11日

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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

2004年9月中間期の決算を11月11日(木)午後、東京および大阪証券記者クラブで発表しました。概要は以下の通りです。

≪経営成績≫

 当中間期の国内経済は、企業収益改善による設備投資の拡大と輸出の伸びに加え、個人消費の緩やかな増加により、景気回復局面が続きました。米国、アジア経済も景気は好調に推移しました。
食品業界におきましては、回復基調にはあるものの、消費税総額表示への変更、低価格競争の進行などから力強さに欠ける状況で推移しました。
当社グループは、「三新(新製品・新技術・新市場)開発」と「提案営業」による売上・収益の拡大に積極的に取り組んでまいりました。
今後の経済見通しにつきましては、国内は景気回復基調ながら原油高の影響が懸念され、海外においても、米国・中国の景気減速懸念など先行き不透明感が強まると予想されます。内外の諸情勢から今後とも厳しい事業環境が予想されますが、「競争優位の経営」を推し進め、ニッチ・スペシャルNo.1を目指します。
油脂部門は、当社グループの強みを活かした分別製品の強化と新製品開発による拡販に注力してまいります。
製菓・製パン素材部門は、新技術をベースに新製品・新市場開発を行うとともに、既存シェアーの確保を図ります。生産部を中心にコストダウンに積極的に取り組みます。
大豆たん白部門は、「ソヤファームブランド」戦略によるマーケティング活動を引き続き積極的に行い、市場拡大による売上の伸張を目指します。大豆たん白食品は製販体制を中心に再構築を図り、コストダウンと売上拡大による事業基盤の強化を図ります。

2004年9月中間期の業績(2004年4月1日~2004年9月30日)

(1)連結経営成績

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%)
2004年9月
中間期
82,852 106.6% 5,027 106.9% 4,870 104.6% 3,127 135.7%
2003年9月
中間期
77,717 106.7% 4,701 95.7% 4,656 100.3% 2,304 99.4%

(2)単体経営成績

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%)
2004年9月
中間期
51,820 104.1% 3,794 101.8% 4,304 102.7% 2,548 120.8%
2003年9月
中間期
49,796 105.2% 3,727 103.9% 4,190 105.6% 2,110 105.4%

当中間期の1株当たり配当金は7.5円(1.5円増配)。

2005年3月期(通期)の業績見通し

(%表示は対前期増減率)

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%)
連 結 170,000 105.5% 11,500 104.5% 11,000 103.8% 6,500 114.8%
単 体 108,000 103.7% 9,200 104.7% 9,500 102.5% 5,700 112.5%

1株当たり年間配当金は15円を予定(3円増配)。

≪部門別概況≫

部門別概況グラフ

油脂部門

 国内では、前期から引き続きパーム油の特性を活かしたフライ用油脂が好調で、外食市場向けが大きく伸張いたしました。チョコレート用油脂は猛暑の影響で需要が停滞し、売上高は伸び悩みました。
海外グループ各社は、顧客に密着した製品開発・提案営業により、チョコレート用油脂を代表とするスペシャリティ製品の数量・売上高を伸張させました。中国のグループ会社は市場における価格競争がさらに激化しており、苦戦いたしました。

製菓・製パン素材部門

 国内では、各種素材チョコレートが猛暑の影響によりアイスクリーム・冷菓向けが大きく伸張いたしました。また新機能を付加した新製品開発や原料から生産・納入に至るローコストオペレーションと顧客からの品質・デリバリーへの要求に対し、迅速な対応により数量を伸ばしました。マーガリン・ショートニング・素材チーズ・フィリング類は前年並みを確保しましたが、クリームは厳しい市場環境の中で、伸び悩みました。
シンガポールのグループ会社は、円高の影響により売上高は前年同期並みでしたが、クリームなどの高付加価値製品は伸張しました。インドネシアのグループ会社は、原料高の要因から利益は前年同期を下回りました。

大豆たん白部門

 国内では、大豆たん白素材は、提案営業と新製品の機能性が評価され、新市場である健康食品市場で好調に売上を伸ばしました。
大豆たん白食品は、豆乳を配合した新製品や湯葉、豆腐関連製品は伸張しましたが、業務用、家庭用ともに市場環境が厳しい上、受注製品が減少したこともあって、売上は前年同期を下回りました。
当社独自の食品機能剤である「大豆ペプチド」はマーケティング活動が奏功し、その機能が高く評価、認知され、飲料メーカーに採用されるなど大幅に伸張いたしました。「水溶性大豆多糖類」は猛暑の影響により麺製品での使用が増加し、さらに酸性乳飲料用として海外への輸出も増加したことから大幅に伸張いたしました。
「豆乳」は「ソヤファームブランド」の基幹商品として、積極的なマーケティングと販売活動を実施したことにより、好調に推移いたしました。業務用もソフト開発を組み合わせた提案営業が奏功し、製菓・製パン市場、惣菜市場など幅広い市場で増加いたしました。
大豆関連商品の通信販売は、大豆イソフラボン入りのタブレットなどが好調で売上を伸ばしました。海外では、中国で大豆たん白素材を製造販売するグループ会社は、原料大豆の高騰により苦戦しましたが、中国で大豆たん白食品を製造販売するグループ会社は、中国国内向けが大きく伸張いたしました。

以上