ニュースリリース
2002年 9月 中間決算発表
2002年11月14日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2003年3月期中間決算(2002年9月期)を11月14日午後、東京および大阪証券記者クラブで発表いたしました。概要は以下の通りです。
記
≪経営成績≫
当中間期の国内経済は、依然として内需が停滞する中でデフレによる低価格競争が激化するとともに、食肉偽装事件等による食品業界への信頼低下などにより消費者心理を一層冷えこませ、厳しい環境で推移しました。海外は、アメリカなどのIT不況の影響で不透明感が深まったこともあり、全般的に低調に推移しました。
このような環境下、新市場・新製品を中心に積極的な提案営業により増収を確保できましたが、原料価格の大幅上昇をコストダウンへの取組などでもカバーできず、利益面では苦戦しました。
下半期の経営環境は、上半期と変わりなく厳しい状況が見込まれますが、当社グループは、引き続き付加価値の高いスペシャリティ製品を中心とした販売の増加、コストダウン等に積極的に取り組み、業績見通しの実現を図ります。
2003年3月期中間期の業績(2002年4月1日~2002年9月30日)
(1)連結経営成績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | |
2002年 9月期 | 72,839 | 103% | 4,912 | 88% | 4,642 | 88% | 2,318 | 105% |
2001年 9月期 | 70,622 | 105% | 5,566 | 104% | 5,265 | 106% | 2,209 | 163% |
(2)単体経営成績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | |
2002年 9月期 | 47,321 | 102% | 3,586 | 79% | 3,966 | 89% | 2,002 | 100% |
2001年 9月期 | 46,447 | 102% | 4,559 | 96% | 4,471 | 98% | 1,993 | 662% |
当中間期の1株当たり配当金は6円。
2003年3月期(通期)の業績見通し
売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | 百万円 | (前年同期比) | |
連結 | 157,000 | 104% | 11,000 | 95% | 5,800 | 143% |
単体 | 102,000 | 103% | 9,400 | 95% | 4,700 | 124% |
1株当たり年間配当金は12円を予定
≪部門別概況≫
油脂部門
国内では、昨年9月末の「大豆搾油工場」閉鎖の影響があり、前年同期に比べミール・油糧油脂の売上数量・売上高の減少が大きく、油脂部門全体で数量・金額ともに減少しました。機能性油脂等は、原料相場と円安による原料価格上昇の影響を受け採算面で苦しみました。
海外では、ベルギー、マレーシアのグループ会社は増益となりましたが、シンガポール、フィリピンのグループ会社が原料代上昇により減益となりました。アメリカのグループ会社は大幅な収益改善・赤字幅縮小となりました。
食品部門
製菓・製パン用各種素材チョコレートの販売は順調に増加しましたが、原料価格上昇の影響を受け採算面では苦戦しました。
各種素材クリーム・チーズ・マーガリン類は、お客様のニーズに応じた新製品の開発と提案営業などにより、引き続き好調に推移しました。特に、醗酵風味のクリーム類が好調でした。採算面は原料価格上昇の影響等を受け苦戦しました。
昨年度に新規連結したグループ会社の製菓材料問屋は収益改善しました。
シンガポールのグループ会社は、冷凍パイ生地・ベシャメルソースベースなどは概ね好調でしたが、各種製菓用調製品類が不調で、減収減益となりました。
たん白部門
大豆たん白食品のうち、業務用製品は前年同期並みでしたが、「ソヤファーム」ブランドの小売用製品が「毎日食べよう大豆で健康」をキャッチコピーにした展開により、大豆の持つ健康訴求がお客様に受け入れられ、引き続き好調に推移しました。
大豆たん白食品の生産・販売を行っている国内グループ会社は、量販店向けなどの販売競争が激しく昨年に続き苦戦しました。大豆たん白食品の関東の生産拠点である「たん白食品つくば工場」は、稼動率を上げておりますが、工場運営を受託しておりますグループ会社は収益面では苦戦しました。
大豆たん白素材は、食品の表示問題等の影響はありましたが、引き続き新製品と提案営業によりハム・ソーセージ市場、水産練り製品市場を中心に順調に推移しました。特に、健康食品用途への展開が寄与しました。
「おから」から抽出する「水溶性大豆多糖類」は食品機能剤として、国内では、おにぎり・麺類などに使用されるケースが増加し、輸出は飲料市場を中心に、好調に推移しました。
「大豆ペプチド」は健康志向のアミノ酸ブームにのり、大豆に対する消費者の安全・安心感を背景に、スポーツ飲料や健康食品用に大幅に伸張しました。
豆乳は、当社が原料用豆乳を生産し、国内グループ会社が小売用製品の「調整豆乳」「豆乳で作ったヨーグルト」などを生産・販売しております。健康志向の高まりにより「特定保健用食品」の認可を受けた製品を中心に大幅に伸張しました。
海外では、中国のグループ会社が生産・販売している大豆たん白素材が、高い品質評価に加えソーセージ市場の拡大により大きく伸びました。
以上