ニュースリリース
決算発表
2000年5月18日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
[2000年3月期 決算発表]
2000年3月期 連結および単体の決算を5月18日午後、東京および大阪証券記者クラブで発表いたしました。
概要は以下の通りです。
記
A.連結決算
1. 2000年3月期の業績(1999年4月1日~2000年3月31日)
(1)当期の業績の概況
当期は個人消費の低迷が依然として続き、市場環境は厳しい状況でありましたが、当社におきましては、チョコレート用油脂、チョコレート、製菓・製パン材料、水溶性大豆多糖類ならびに大豆たん白食品が総じて好調に推移し、また、円高および原料相場価格の低下の影響もあり売上高は1,417億円(対前期比110.1%)、利益面では、営業利益は過去最高となります95億円(対前期比164.8%)、経常利益は85億円(対前期比185.1%)、当期純利益は43億円(対前期比270.4%)となりました。
(2)経営成績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2000年 3月期 | 141,748 | 10.1 | 9,585 | 64.8 | 8,590 | 85.1 | 4,319 | 170.4 |
1999年 3月期 | 128,744 | 4.1 | 5,815 | 33.8 | 4,640 | 23.9 | 1,597 | △12.1 |
株主資本 当期純利益率(%) | 総資本 経常利益率(%) | 売上高 経常利益率(%) | |
---|---|---|---|
2000年3月期 | 7.2 | 6.6 | 6.1 |
1999年3月期 | 2.7 | 3.7 | 3.6 |
(注)1.持分法投資損益 2000年3月期 40百万円 1999年3月期 83百万円
2. 2001年3月期の連結業績予想(2000年4月1日~2001年3月31日)
売上高(百万円) | 売上高(百万円) | 売上高(百万円) | |
---|---|---|---|
通期 | 144,000 | 10,000 | 3,300 |
(注)退職金給付債務の移行時の差異「連結38億円、単体35億円」を一括消却します。
3. セグメント情報
(1) 部門別セグメント
(2) 所在地別セグメント
B.単体決算
1. 2000年3月期の業績(1999年4月1日~2000年3月31日)
(1)当期の業績の概況
当期は不二製油創立50周年にあたります。ここ数年「50年の花を咲かそう」とグループ経営、グローバル経営、スピード経営、ローコスト経営に取り組んでまいりました。
営業面におきましては、国内消費の低迷により引き続き厳しい市場環境にありましたが、コスト面では、円安の是正と原料相場が低下したこと、数年に亘り積極投資をしながら継続的なコストダウンに努め総固定費を増加させないローコスト経営ができたこと、等が収益改善に寄与しました.。新製品開発、新市場開拓に努めるとともに, 生産能力増強による変化への対応力・瞬発力アップにより多様なニーズにクイックに対応し、ハード・ソフト両面からの提案営業をさらに進めました結果、売上数量は増加しました。売上高は、市況商品の影響を受け販売単価の下落により、949億円(前期比99.4%)にとどまりました。
営業利益は史上最高の87億円(前期比172.6%)となり、経常利益は87億円(前期比171.9%)と5期連続の増益となりました
特別利益は、有価証券評価方法が従来の切放し低価法から洗替え方式に変更になりましたため、株式市況の変化により6億円の戻入れ益が発生しました。
特別損失としましては、連結決算では計上済みの損失ですが子会社の累損に対する引当等28億円、固定資産の除却損・売却損6億円、その他で合計40億円を計上しました。 以上の結果、法人税等差引後の当期利益は30億円(前期比135.8%)となりました。
(2) 経営成績 (注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
(%)は対前期増減率
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | 百万円 | (%) | |
2000年 3月期 | 94,951 | △0.6 | 8,775 | 72.6 | 8,797 | 71.9 | 3,013 | 35.8 |
1999年 3月期 | 95,541 | 3.3 | 5,084 | 26.4 | 5,117 | 13.1 | 2,219 | △24.0 |
株主資本 当期純利益率(%) | 総資本 経常利益率(%) | 売上高 経常利益率(%) | |
---|---|---|---|
2000年3月期 | 4.6 | 7.7 | 9.3 |
1999年3月期 | 3.5 | 4.6 | 5.3 |
(3) 利益配分に関する基本方針
よりグローバルな競争力を備えた企業となるべく企業体質を強化しつつ、引き続き各ステークホルダーに対し貢献出来る様、企業価値を高める為最大限の努力をしてまいります。 このため、当期の年間配当につきましては、創業50周年記念配当(期末配当1株につき2円)を加え一株につき10円(内、期末配当6円)を予定しております。また、資本準備金による自己株式消却を引き続き順次実施しております。
2.2001年3月期の業績予想(2000年4月1日~2001年3月31日)
売上高 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 当期純利益 (百万円) | 1株当たり年間配当金 (円 銭) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
中間 | 期末 | 合計 | ||||
通期 | 96,000 | 9,600 | 3,100 | 5.00 | 5.00 | 10.00 |
(参考)普通配当を中間、期末とも1円増配し、それぞれ5円を予定します。
3.部門別概況(2000年4月1日~2001年3月31日)
油脂部門
当社の主力製品でありますチョコレート用油脂は、国内チョコレート需要の回復のなか新製品の提案を積極的に展開したこと、輸出ではロシア、アジアでの経済回復により、国内販売、輸出とも前年実績を上回る結果となりました。
パーム油を主原料とした当社の調理・加工用油脂は、その機能性が認められ、引き続き市場の支持を得て販売数量は増加しました。しかし、売上高は、国内食用油市場の消費低迷と厳しい価格競争の影響を受けて減少しました。
ヤシ油とパーム核油などのラウリン系油脂は、期前半は原料相場が高値圏にあり苦しい展開が続きましたが、期後半ようやく反落に転じ採算面は改善されました。
食品部門
チョコレートは、前期からのチョコレート需要の回復を受け、製菓用・冷菓用など素材チョコレート全般に、引き続き良好な売上となりました。
クリーム類は、阪南事業所内の新工場が年間を通じて生産に寄与し、既存の関東工場と併せて、需要の増加やニーズの変化にスピーディに対応でき、売上が増加しました。新工場の新製品カスタードクリームも順調に市場に受け入れられています。
マーガリンは市場別には変化がありますが、全体としては順調に推移しました。
植物性チーズは、従来の製菓・製パン市場のみならず、調理惣菜市場への浸透を図ることができました。
ウッドランドサニーフーズ社で生産している冷凍パイ生地は、新製品の折りパイが好評で、売上を伸ばしました。
たん白部門
大豆たん白食品は業務用、外食産業向けに、がんも類と食用おからの売上が増加し、平成11年8月稼動の阪南事業所内新工場の冷凍とうふ・冷凍絹厚揚げも売上増に寄与し、即席麺の具材である油揚げ・天ぷら類ともに前年実績を上回る、等全般的に増加しました。これにより大豆たん白食品事業が黒字化いたしました。
家庭用では好評の「こつぶがんも」に加え、「ハンバーグ」「湯葉野菜揚げ」などの新製品が売上増に貢献しました。栄養補助食品「イソフラ10」が通信販売で順調に売上を伸ばしました。
水溶性大豆多糖類はコンビニエンスストア市場での新用途開発などにより粉末・液状とも販売数量を大きく伸ばしました。
豆乳は業務用市場に浸透しつつあります。
粉末状大豆たん白は、ハム・ソーセージ、冷凍食品・惣菜、健康食品など、市場別にきめ細かなソフト提案を行い、概ね前年数量を維持することができました。粒状大豆たん白は新製品が好評で、販売数量を伸ばすことができました。
以上