ニュースリリース
2001年 3月期 中間決算発表
2000年11月16日
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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
[2001年3月期 中間決算発表]
2001年3月期 中間決算を 11月16日午後、東京および大阪証券記者クラブで発表いたしました。
概要は以下の通りです。
記
≪経営の基本方針≫
当社は、特に「安全・品質・環境」を守ることを経営の前提とし、「食品を主に」「製造業を主に」「コモディティ(汎用品)ではなくスペシャリティを」「中間材を主に最終製品も」「ニッチでもよいグローバルに」「ハード(製品)・ソフト(使用/活用の具体策)合わせた提案型営業で」を経営の基本姿勢とし、不二グループの会社目標であります「植物性の油脂とたん白を基礎原料とする生活産業」を更に拡大してまいります。
≪中長期的な会社の経営戦略≫
本年度策定いたします中期経営計画では「21世紀 新たな成長にチャレンジ」というスローガンのもと、次の内容を柱とする新たな成長・創業を目指します。
世界の50%以上の人口を擁する中国・アジアにおいて、海外グループ会社を中心とする市場拡大。
「チョコレート関東工場」と「たん白食品つくば工場」の新設により、関東エリアにおける国内対応力の強化
長年取組んでおります大豆たん白機能の研究成果を活かし、大豆関連事業の展開・拡大。
≪経営成績≫
当中間期は国内需要が依然として停滞する中、厳しい局面もありましたが、原料市況・為替の安定という環境と経営努力の結果、営業利益・経常利益は連結・単体ともに過去最高額を計上することができました。
2001年3月期中間期の業績(2000年4月1日~2000年9月30日)
(1)連結経営成績
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 当期純利益 (百万円) | |
---|---|---|---|---|
2000年9月期 | 67,425 | 5,330 | 4,967 | 1,352 |
(2)単体経営成績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | |
2000年 9月期 | 45,495 | 101% | 4,744 | 156% | 4,543 | 156% | 301 | 17% |
1999年 9月期 | 45,267 | 99% | 3,033 | 171% | 2,906 | 173% | 1,767 | 前年は-1104 |
2001年3月期(通期)の業績見通し
売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | 百万円 | (前年比) | |
連結 | 142,000 | 100% | 11,500 | 134% | 3,800 | 88% |
単体 | 95,500 | 101% | 10,500 | 119% | 2,400 | 80% |
(注)退職給付に関する会計基準変更時の不足額、連結38億円、単体34億円を一括償却します。
≪営業の概況≫
製菓・冷菓用など素材チョコレート、製菓・製パン材料、水溶性大豆多糖類等が総じて好調に推移しましたが、円高及び原料相場価格の下落の影響で市況品を中心に販売価格が低下したことにより、連結売上高は減少いたしました。単体売上高は微増でした。
利益面では、連結・単体共に営業利益・経常利益いずれも過去最高額を計上出来ました。
連結の中間純利益は、退職給付に関する会計基準変更時の不足額38億円の半額を特別損失として一括処理したことにより減益となりました。
単体の中間純利益は、退職給付に関する不足額に加え、財務体質改善のため連結会社の累積損失21億円を特別損失として計上したことにより大幅な減益となりました。
なお、当該連結会社の累積損失は過去において取込み済ですので、本年度の連結決算には影響いたしません。
通期の見通しとしましては、中間期の実績を踏まえ、連結では売上高1,420億円、経常利益115億円、当期純利益38億円、単体では売上高955億円、経常利益105億円、当期利益24億円を目標としております。
≪部門別概況≫
油脂部門
国内は、長引く消費の低迷と市況品を中心とする販売価格の低下等により、全体では販売数量・売上高共に減少しましたが、その中でパーム油を主原料とした機能性油脂・フライ用油脂・加工油脂等は、用途開発と積極的提案営業により、販売数量を伸ばし採算面でも好調に推移いたしました。
海外は、東南アジアの景気回復を背景としてシンガポールのグループ会社が好調に推移し、中国・マレーシア他のグループ会社も販売数量を増加させました。連結売上高は販売価格の下落による現地通貨での減少と円高による円貨換算額の減少により、減収となりました。
食品部門
製菓・製パン用素材を中心とする当部門では、各種素材チョコレートが、冷菓用チョコレートの夏場の需要回復に加え、消費者のチョコレートに対する健康面での認識が従来より高まったことも寄与し好調に推移いたしました。
各種素材クリーム・マーガリン等は、新製品の開発と提案型営業を推進し新規市場を開拓するなど、好調に推移いたしました。
海外グループ会社で生産しております各種製菓用調製品も販売数量を伸ばすことが出来ました。
たん白部門
「ハンバーグ」「がんも」「冷凍とうふ」等の大豆たん白食品は、新製品の寄与もあり、業務用・一般家庭用ともに引き続き好調に推移いたしました。
「おから」から抽出する「水溶性大豆多糖類」は機能剤としての用途がさらに広く認められ、好調に推移いたしました。
素材用大豆たん白は、日本国内では夏場の品質騒動等の影響を受け、ハム・ソーセージ向けの販売等が減少しました。海外のグループ会社は好調に推移いたしました。
以上