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大豆たん白の健康表示を米国FDAが承認

1999年11月2日

一日25gの大豆たん白の摂取は冠動脈心疾患(心臓病)のリスクを大幅に下げる

1999年10月20日、米国ミズーリ州セントルイス発
 米国食品医薬品局(FDA)は、大豆たん白の摂取と心臓病のリスクの低減の間には相関関係があるとして、大豆たん白を含む食品のラベルに健康表示をすること承認しました。これはプロテインテクノロジーズ インターナショナル(PTI)社が昨年5月、FDAに申請していたものです。

 表示方法には二通りあり、「一日あたり25gの大豆たん白は、低飽和脂肪酸・低コレステロール食の一環として摂取することにより心臓病のリスクを低減させることができます。1食分の(製品名)は○○gの大豆たん白を含んでいます。」または「一日あたり25gの大豆たん白を含む低飽和脂肪酸・低コレステロールの食事は、心臓病のリスクを低減させることができます。1食分の(製品名)には○○gの大豆たん白が含まれています。」となります。

 この決定についてPTI社の共同最高経営責任者エド・ココ(Ed Coco)社長は「あらゆる年代の人たちが大豆たん白を含む食事を心掛けることによって心臓病のリスクを減らすことができるとして、FDAが大豆たん白の重要性を認めたことに大変喜んでおります。」「この承認は、食生活の改善は心臓病を含む特定の病気のリスクを減らすことができることを再確認したものといえるでしょう。」と語っています。

 米国では毎年75万人が冠動脈心疾患で亡くなっており、その大きな原因はコレステロール値が高くなることによって起こります。日本では成人の約15%は血中コレステロールが240mg/dLよりも高く、さらに35%は200mg/dL~240mg/dLのコレステロール境界域者です。(平成9年、国民栄養調査)

 分離大豆たん白は高品質なたん白で、牛乳・肉・卵のたん白質と同等ですが、これらの食品と違う点はコレステロールや飽和脂肪酸を含んでいないことです。分離大豆たん白は、肉、魚肉練り製品、健康食品、飲料、その他の食品の加工に幅広く使われています。

 PTI社はデュポンの子会社で、高品質な大豆たん白製品と大豆食物繊維製品の開発、製造、販売のリーダー企業であり、日本では 不二製油株式会社と合弁で 大豆たん白製品の販売会社 フジプロテインテクノロジー株式会社を設立しています。

 今回のFDAの表示承認につき、日本におけるPTI社製品の販売元であるフジ プロテイン テクノロジー 社の小幡静雄社長は、「日本人は昔から味噌、醤油、豆腐、納豆、など、大豆たん白食品を上手に取り入れた食生活をしてきましたが、戦後ライフスタイルの西欧化にともない、脂肪やコレステロール値を高くし、肥満症につながる動物たん白の摂取が多くなり、心臓病のリスクが西欧並みに増大しています。」「つまり、日本人も意識して大豆たん白食品を食生活に取り入れる必要が生じています。」「一日25gの大豆たん白を豆腐でとろうとすると、一日1丁半も食べねばなりません。この点、純度の高い分離大豆たん白を使った食品や飲料が、日本でももっと多く市場に出廻るようになれば、容易に必要量を摂取することが可能となります。」「今回の米国FDAの表示承認によって、日本の食品メーカーの商品開発意欲が高まり、心臓病のリスクを低減できる食生活への認識が、消費者の間にもっと高まることを期待しています。」と語っています。

 なお、日本では米国と制度が異なり 直ちに同じような表示ができるものではありません。機能性を表示するには現在、日本では特定保健用食品の制度があり、不二製油では1994年から大豆たん白食品で認可を受け販売しています。

以上

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