サステナビリティ
コンプライアンス意識の浸透
考え方 |
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不二製油グループは、日々の業務の中で法令や社内規程の順守はもとより、社会(ステークホルダー)からの期待や要望に応えられるよう、高い倫理観を持って行動することが重要と考えています。2015年10月に制定した「不二製油グループ憲法」には、こうしたコンプライアンスの基本的な考え方が織り込まれています。 さらに、この考え方を体現するための具体的な行動を明らかにすべく、「不二製油グループ行動規範三原則」を定めています。 |
不二製油グループ行動規範三原則
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目標
2020年に、不二製油グループ憲法に基づく価値観・行動原則がグループ全体に浸透している姿を目指します。
進捗
2018年度は、従来からの国内外事業場を巡回しての研修や階層別(新入社員や海外出向者向け等)の研修に加え、10月を「コンプライアンス・情報セキュリティ強化月間」に定め、国内外の主要グループ会社を対象にeラーニングやコンプライアンス意識調査等を実施しました。eラーニングや意識調査の結果については、弱点分野や回答傾向等をよく分析し、今後のコンプライアンス施策へ展開を図っていきます。
推進の仕組み
推進体制
不二製油グループ本社にリスクマネジメント・コンプライアンス担当役員を設置し、その下でグループ全体のコンプライアンスの取り組みを推進しています。
内部通報制度
国内グループ会社では、「不二製油グループ社内通報窓口」を運用しています。また、2018年度は、適正な取引継続の観点から特定分野の協力会社を対象に、「公正取引ヘルプライン」を設置しました。また、海外グループ会社においては、グループ会社従業員向けの内部通報制度(不二製油グループコンプライアンスヘルプライン)を運用しています。
なお、通報窓口については社内対応のみならず、社外の法律事務所にも委託し、通報者の秘密・匿名性を確保することにより、通報しやすい環境整備を図っています。グループ全体で寄せられた通報件数は、ここ数年は年間5~10件の範囲で推移しており、通報内容に対しては速やかに調査し、必要な是正措置や通報者へのフィードバックを行っています。グループ全体にわたって、通報制度のさらなる周知に努めています。
モニタリング
監査役や内部監査担当部門と連携を図り、海外グループ会社も含めたコンプライアンス実践状況のモニタリングに取り組んでいます。2018年度からは、海外グループ会社を巡回し、コンプライアンスチェックリスト(地域特有の法令やリスクを勘案して作成したもの)を用いた実地点検活動を開始しています。
具体的な取り組み
コンプライアンス徹底の仕組み
ビジネス行動ガイドライン
不二製油グループ憲法の行動原則をさまざまな日常業務で遭遇する典型的事例を取り上げて説明した「不二製油グループ・ビジネス行動ガイドライン」を改訂し、冊子やPDFにて、順次全従業員に配布をしています。また、多言語(7カ国語)への対応も行っています。
コンプライアンス研修
国内および海外の拠点を巡回し、事業現場の状況やニーズを掌握しながら、注意すべきコンプライアンス分野の啓発を行っています。また、法務部門・人事部門が連携し、新入社員や海外出向者など各人のキャリアの節目に合わせて、コンプライアンス研修を実施しています。2018年度からは、10月を「コンプライアンス・情報セキュリティ強化月間」として定め、国内外の従業員を対象にeラーニング(日本語、英語、中国語)を実施しました。
腐敗防止
独占禁止法順守と並び、公正な取引に係る重点コンプライアンス分野の一つとしての贈収賄防止についてはグローバルに適用する規程を制定し、啓発活動の中でも重点を置いています。
海外拠点では、2018年度は、中国のグループ会社で啓発活動を行いました。ローカルスタッフとの対話を通じ、当分野のコンプライアンスの重要性や違反した時の損失の甚大さについて丁寧な伝達に努めています。
政治献金
当社グループは、政治献金の拠出はありません。
コンプライアンス違反
2018年度、不二製油グループにおいて、当社グループの事業運営経営に関わる重大なコンプライアンス違反はありませんでした。