サステナビリティ
CO2の排出削減
考え方 |
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パリ協定の発効以降、気候変動・地球温暖化問題への取り組みの重要性が更に認識されています。食品製造業である当社グループは、工場の操業等のプロセスにおいてエネルギーを使用することから、CO2を排出しています。社会の一員としてパリ協定の達成に貢献するための積極的な取り組みを進めることで、気候変動の緩和・地球温暖化の防止に貢献します。当社グループが環境ビジョン2030で掲げるCO2削減の目標は、SBT(Science Based Target)の考え方に沿って策定しました。今後は、SBT認定の取得も視野にいれています。生産現場での省エネ活動を引き続き行うことはもとより、エネルギー使用量の少ない新設備の導入や再生可能エネルギーの使用により、CO2排出量の削減を推進していきます。 |
目標
2030年に総量で24%削減(基準年:2016年)
進捗
2018年度の不二製油グループのCO2排出量
目標 | 実績 | 達成率 |
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2030年に総量で24%削減 | 14.1%削減 | 59% |
*2018年7月及び2019年1月にグループ会社となりましたIndustrial Food Service社(オーストラリア1工場)及びBlommer Chocolate Company社(アメリカ3工場、カナダ1工場、中国1工場)のデータは含んでおりません。
2018年度の国内グループ会社のCO2排出量は161,557t-CO2となり、前年度比96.4%と減少しました。海外グループ会社のCO2排出量は277,097t-CO2となり、前年度比91.3%と減少しました。主な要因は以下となります。
- 不二製油株式会社(日本)の堺工場を閉鎖、また、石川工場を譲渡しました。
- 不二製油株式会社(日本)にて、一部の冷凍機を省エネタイプに更新しました。
- 不二製油株式会社(日本)にて、油脂の生産設備の一部を効率の良い設備に更新しました。
- 吉林不二蛋白有限公司(中国)の譲渡に伴い、2018年8月に生産活動を終了しました。
- 山東龍藤不二食品有限公司(中国)にて、空調設備見直しによる熱効率化、フライヤー設備の断熱強化、蒸気配管の集約等を行いました。
- 不二製油(張家港)有限公司(中国)にて、エアコンプレッサーの統合を行いました。
- 2018年7月より稼動を開始した不二製油(肇慶)有限公司(中国)では、太陽光による温水作成設備を設置しました。
不二製油(肇慶)有限公司の太陽光による温水設備

- トピックス「CDPへの参画」
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不二製油グループでは、気候変動への対応に関する情報開示の重要性を認識し、2016年度より、CDP「気候変動」質問書への回答を行っています。
2018年度の当社グループの回答は、CDPのWEBサイトよりご参照頂けます。(日本語のみ)
https://www.cdp.net/ja*参照にはCDPへのアカウント登録が必要です。
データ
温室効果ガス排出量
*Scope1および2での全CO2排出量の70%以上において第三者検証を得ています。
CO2排出係数の出典
国内 | 海外 | |
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燃料 | 「温室効果ガス排出量・報告マニュアル」 | 「温室効果ガス排出量・報告マニュアル」 北米:US EPA |
電気 | 「温室効果ガス排出量・報告マニュアル」 サプライヤー別の係数 |
IEA「CO2 Emission from Fuel Combustion」 による国別の排出係数 北米:US EPA |
エネルギー消費量
エネルギー使用量(原油換算)と原単位推移

燃料消費量
2018年
(単位:kl)
軽油 | 重油 | LPG | LNG | 石炭 | 都市ガス | 再生可能 エネルギー |
|
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国内 | 0 | 960 | 908 | 573 | 0 | 65,343 | 12 |
海外 | 511 | 81 | 896 | 32,371 | 11,042 | 5,006 | 26 |
合計 | 511 | 1,041 | 1,804 | 32,944 | 11,042 | 70,349 | 38 |
総電力消費量
2018年
(単位:MWh)
総電力量 | 自社で生産した電力量 | |
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国内 | 168,166 | 108,769 |
海外 | 192,321 | 0 |
合計 | 360,487 | 108,769 |