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不二製油グループ本社

2005年3月期決算発表

2005月5月12日

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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

[2005年3月期 決算発表]

2005年3月期決算を5月12日(木)午後、東京および大阪証券取引所記者クラブで発表いたしました。概要は次の通りです。

当期の概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、設備投資や生産・輸出が堅調に推移し、景気は緩やかな回復基調となりましたが、年度後半には輸出の減速や原油価格の高騰などから、景気は調整局面の動きとなりました。
当食品業界では、国際原料相場の高値推移や個人消費の伸び悩み、企業間競争の激化に加え、食の安全を巡る様々な問題は依然払拭されておらず、厳しい状況で推移いたしました。
このような企業環境下、当社グループは「安全・品質・環境」を守ることを経営の前提に最優先で取組むとともに、お客様のニーズに的確に応える「提案営業」と「三新開発(新製品・新生産技術・新市場)」の推進に努めてまいりました。
これらの結果、当連結会計年度における業績は、売上高は1,729億78百万円(前期比7.3%増)と過去最高となりました。損益面では、営業利益は114億5百万円(前期比3.6%増)、経常利益は109億46百万円(前期比3.3% 増)、当期純利益は70億23百万円(前期比24.1%増)といずれも増益を達成することができました。

2005年3月期(2004年4月1日~2005年3月31日)の業績

[1] 連結経営成績

  売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
1株当たり
当期純利益(円)
2005年3月期 172,978 11,405 10,946 7,023 79.68
2004年3月期 161,140 11,006 10,601 5,660 64.17
伸長率 7.3% 3.6% 3.3% 24.1% 24.2%

[2] 単体経営成績

  売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
1株当たり
当期純利益(円)
2005年3月期 108,190 9,042 9,610 5,956 67.49
2004年3月期 104,178 8,790 9,268 5,067 57.40
伸長率 3.9% 2.9% 3.7% 17.5% 17.6%

事業区分別売上状況(連結)

  2004年3月期 2005年3月期 対前期比
金 額
(百万円)
構成比
(%)
金 額
(百万円)
構成比
(%)
金 額
(百万円)
構成比
(%)
油   脂 52,299 32.5 57,234 33.1 4,935 9.4
製菓・製パン素材 71,089 44.1 75,122 43.4 4,033 5.7
大豆たん白 37,751 23.4 40,621 23.5 2,869 7.6
合    計 161,140 100.0 172,978 100.0 11,838 7.3

油脂部門

国内では、主力となるチョコレート用油脂は前期並みとなりましたが、海外原料相場の高騰で国内の大豆油、菜種油市況が高値圏で推移したことから、パーム油に対する割安感が拡がり、食品用加工油脂やフライ用油脂を中心に数量を伸ばすことができました。
海外では、チョコレート用油脂を主にスペシャリティー製品は伸長しましたが、企業間競争の激化や新工場立上げに伴う諸費用の増加などにより、苦戦いたしました。

製菓・製パン素材事業

国内では、素材チョコレートが、新市場の開拓、新製品の販売が好調で大きく拡大いたしました。クリーム類は、新技術を活かした製品開発等で、前期並みの販売数量を確保いたしました。マーガリン類は、市場停滞等により前期を下回り、チーズ素材・フィリング類は、市場メニューの変化により、苦戦いたしました。製菓・製パン素材輸入販売においては、原料の海外乳製品相場の高騰により採算は厳しい状況でしたが、ベシャメルソース・冷凍生地・バターを使用した素材が順調に市場を拡大いたしました。
また、国内のグループ会社が製造販売するカップデザート等が好調に推移し、大きく伸長いたしました。さらに販売会社では提案営業による新規開拓や経費削減が奏功し、売上高、利益ともに前期を上回りました。
海外では、シンガポールのグループ会社がクリーム等の高付加価値製品を大きく伸ばすことができました。

大豆たん白事業

国内では、大豆たん白素材は、食肉市場の需要停滞による減少を健康市場などの新市場への拡販でカバーし、比較的順調に推移いたしました。しかし、採算的には原料高の影響等により苦戦いたしました。大豆たん白食品は、業務用は厳しい環境の中、弁当市場などで伸長しましたが、受託製品が減少したこともあって、苦戦いたしました。家庭用は新製品であるスナック類は増加しましたが、主力のハンバーグは前期を下回りました。大豆ペプチドは、消費者の大豆に対する安全・安心感を背景に、健康食品分野だけでなく飲料市場においても健康素材として評価され、拡大いたしました。当社独自の水溶性大豆多糖類は、食品機能剤として国内では飲料、即席麺、コンビニエンスストアの調理麺用市場を中心に堅調に推移いたしました。豆乳は、豆乳関連情報がマスコミに数多く取り上げられ、市場環境に恵まれたことや、当社豆乳の品質の高さとソヤファームブランドの積極展開で認知が高まった結果、大幅な伸長となり、前期以上に好調に推移いたしました。大豆関連商品の通信販売は、大豆イソフラボンを利用したタブレット群や大豆ペプチドを利用した飲料などが大きく伸長いたしました。
海外では、中国で大豆たん白素材を製造販売するグループ会社は、提案営業や組織営業を基本とした販売力強化策が成果を上げ、大きく伸長いたしました。中国で大豆たん白食品を製造販売するグループ会社も中国市場で大きく販売数量を伸ばしました。

2006年3月期(2005年4月1日~2006年3月31日)の業績予想

[1] 連結

  売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
中間期 86,600 5,100 4,900 2,500
通 期 184,300 12,000 11,500 5,900
通期伸長率 6.4% 5.2% 5.1% △16.0%

通期予想: 対前年+6.4%で過去最高の売上1,840億円が予想され、営業利益・経常利益とも伸びるが、当期純利益では前年の税効果・厚生年金代行部分返上益等の特殊要因がなくなる為、対前年△11億円の予想。

[2] 単体

  売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
中間期 52,500 4,000 4,100 2,400
通 期 111,000 9,800 9,900 5,700
通期伸長率 2.6% 8.4% 3.0% △4.3%

以上