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不二製油グループ本社

2005年9月中間期決算発表

2005月11月10日

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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

2005年9月中間期の決算を11月10日(木)午後、東京および大阪証券記者クラブで発表しました。概要は以下の通りです。

当中間期の概況

当中間期におけるわが国経済は、景気が回復基調となりました。米国、アジア経済も景気の拡大が続きました。一方、当社を取り巻く食品業界におきましては、食の安全の問題は依然払拭されておらず、デフレ経済等の影響から力強さに欠ける状況で推移しました。
この環境下、当社グループは「三新開発(新製品・新生産技術・新市場)」「コストダウン」「提案営業」による売上・収益の拡大に積極的に取組んでまいりましたが、乳製品相場の高止まりに加え、大豆たん白部門の市況の悪化及び新規投資事業の収益改善の遅れなどから、厳しい状況で推移いたしました。

2005年9月中間期の業績(2005年4月1日~2005年9月30日)

(1)連結経営成績

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%)
2005年9月
中間期
82,761 99.9 3,999 79.5 3,756 77.1 1,787 57.2
2004年9月
中間期
82,852 106.6 5,027 106.9 4,870 104.6 3,127 135.7

(2)単体経営成績

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%)
2005年9月
中間期
51,182 98.8 3,464 91.3 3,781 87.8 2,212 86.8
2004年9月
中間期
51,820 104.1 3,794 101.8 4,304 102.7 2,548 120.8

当中間期の1株当たり配当金は7.5円。

2006年3月期(通期)の業績見通し(2005年4月1日~2006年3月31日)

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%) 百万円 前年比(%)
連 結 174,500 100.9 10,000 87.7 9,500 86.8 4,800 68.3
単 体 109,000 100.7 8,600 95.1 9,000 93.7 5,300 89.0

1株当たり年間配当金は15円を予定。

 内外の諸情勢から今後とも厳しい事業環境が予想されますが、中期経営計画の経営姿勢である「創造と改革」を推し進め、ニッチ・スペシャル・NO.1を目指します。  
 油脂部門は、スペシャリティ製品の拡販とコストダウンに積極的に注力してまいります。  
 製菓・製パン素材部門は、新技術をベースに新製品・新市場開発に積極的に取組み、数量の拡大を図ってまいります。  
 大豆たん白部門は、「ソヤファームブランド」のブランド育成に引き続き取組むとともに、販売戦略の見直しと新規市場・新規ユーザー開拓に取組んでまいります。大豆たん白食品事業は、新製品開発、生産コストダウンに一層取組んでまいります。  
 以上により、現時点における通期業績見込みは、売上高1,745億円(前期比0.9%増)、営業利益は100億円(前期比12.3%減)、経常利益は95億円(前期比13.2%減)、当期純利益は48億円(前期比31.7%減)と予想しております。なお、為替レートは110円/米ドルを想定しております。

中間期の部門別概況

油脂部門

 国内では、フライ用油脂は販売数量が減少しましたが、チョコレート用油脂は好調に推移いたしました。生産性の改善や原料価格の安定が寄与し、利益面では前年同期を上回りました。
 海外グループ会社各社は、チョコレート用油脂を代表とするスペシャリティ製品は好調に推移し、特に欧州のグループ会社は大きく伸長いたしました。しかし、米国のグループ会社は新工場立上げに伴う費用増加と生産性改善の遅れから厳しい状況で推移いたしました。中国のグループ会社もコストダウンを推進しているものの厳しい価格競争により苦戦いたしました。以上の結果、当部門の売上高は281億12百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は14億21百万円(前年同期比1.1%減)となりました。

製菓・製パン素材部門

 国内では、各種素材チョコレートは前期から引き続き新市場開拓、新製品の販売により好調に推移いたしました。クリームは新技術を付加した新製品が好調に推移し、販売数量は前年同期を上回りました。マーガリン・ショートニング類は前年同期並みとなりましたが、素材チーズ・フィリング類は前年同期を下回りました。輸入販売は、市場拡大により数量・売上高は前年同期を上回りましたが、原料の海外乳製品相場の高止まりにより採算は厳しい状況で推移しました。
 国内のグループ会社では、デザート類が主要因で、売上高、利益ともに減少いたしました。シンガポールのグループ会社は、原料高により利益面では前年同期を下回りました。インドネシアのグループ会社は、新製品開発等により、売上高、利益ともに前年同期を上回りました。以上の結果、当部門の売上高は352億62百万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は21億19百万円(前年同期比24.1%減)となりました。

大豆たん白部門

 国内では、大豆たん白素材は健康食品市場が好調に推移したことや新市場開拓により、売上高は伸長しました。大豆たん白食品は、市場環境が厳しく、事業の合理化を推進いたしましたが、売上高は前年同期を下回りました。「大豆ペプチド」は、国内飲料市場への販売の不振等で売上高、利益面ともに前年同期を下回りました。「水溶性大豆多糖類」は酸性乳飲料用の海外への輸出減で苦戦いたしました。
 「豆乳」は、市場競争の激化に加え、豆乳ブームの一巡もあり、小売用は停滞いたしました。業務用はデザート市場で好調に推移いたしました。大豆関連商品の通信販売は、タブレットなどが好調で売上高は前年同期を上回りました。海外では、中国で大豆たん白素材の販売が好調に推移したものの、新工場建設にともなう経費増により、利益面では苦戦いたしました。以上の結果、当部門の売上高は193億86百万円(前年同期比3.8%減)、営業利益は4億58百万円(前年同期比42.5% 減)となりました。

以上