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決算

不二製油グループ本社

2003年9月 中間決算発表

2003月11月13日

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(注)本決算中の金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

2003年9月中間期の決算を11月13日(木)午後、東京および大阪証券記者クラブで発表しました。概要は以下の通りです。

≪経営成績≫

当中間期の国内経済は、企業収益の緩やかな回復にともない設備投資がやや上向き、株価の回復など景気の改善の兆しが見られました。しかし依然として雇用不安や所得の減少などにより、消費者心理は好転せず厳しい状況が続きました。
海外では米国経済は後半には回復期待が高まりましたが、総じて停滞いたしました。
食品業界におきましては、消費の低迷に加え、食品の安全・品質管理・環境に対する企業姿勢が更に問われることになりました。
原料相場の上昇、国内外での価格競争の激化という厳しい状況が続く中、当社グループは、「安全・安心・環境」を守ることを経営の前提とし、競争優位の経営を推し進めるため「三新(新製品・新技術・新市場)開発」に積極的に取り組んでまいりました。海外グループ会社は国内同様原料相場の上昇、価格競争の激化などのより、全体では売上高は伸ばすことができましたが、採算面は苦戦いたしました。国内はグループ会社全体では、提案営業の成果と事業再編の効果もあって、採算面で前年を上回りました。
下半期の経営環境も依然として厳しい状況が見込まれますが、「お客様のニーズへの的確な対応」を基本に、「三新開発」を展開し、競争優位の経営を推し進めてまいります。重点課題であります海外事業・大豆関連事業の拡大、新市場構築にも積極的に取り組んでまいります。

2003年9月中間期の業績(2003年4月1日~2003年9月30日)

(1)連結経営成績

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 (前年比) 百万円 (前年比) 百万円 (前年比) 百万円 (前年比)
2003年9月 中間期 77,717 106.7% 4,701 95.7% 4,656 100.3% 2.304 99.4%
2002年9月 中間期 72,839 103.1% 4,912 88.2% 4,642 88.2% 2,318 104.9%

(2)単体経営成績

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 (前年比) 百万円 (前年比) 百万円 (前年比) 百万円 (前年比)
2003年9月 中間期 49,796 105.2% 3,727 103.9% 4,190 105.6% 2,110 105.4%
2002年9月 中間期 47,321 101.9% 3,586 78.7% 3,966 88.7% 2,002 100.4%

当中間期の1株当たり配当金は6円。

2004年3月期の業績見通し

  売上高 経常利益 当期純利益
百万円 (前年比) 百万円 (前年比) 百万円 (前年比)
連 結 163,000 105.5% 11,000 101.8% 6,000 128.9%
単 体 105,000 104.9% 9,200 101.7% 5,200 146.0%

≪部門別概況≫

油脂部門

国内では、チョコレート用油脂が需要の停滞により伸び悩みましたが、パーム油系製品を中心とした食品用加工油脂やフライ用油脂などが好調に推移し、部門全体では販売数量 売上高ともに前年同期を上回りました。収益面では原料価格の上昇に見合う販売価格の是正が出来ず、苦戦いたしました。海外グループ各社は、売上は伸ばしたものの国内同様原料価格の上昇と競合他社との価格競争激化により、収益面では厳しい状況が続きました。

食品部門

製菓・製パン用各種素材チョコレートは、新市場開拓、新製品の展開などにより、販売数量、売上高ともに大きく伸張いたしました。採算面では販売価格を一部是正出来たことなどもあり、改善いたしました。新たに連結しましたインドネシアのグループ会社(従来持分法適用会社)は各種素材チョコレートが好調に推移いたしました。各種素材クリーム・マーガリン類は、新市場の開拓、新製品の展開により、概ね昨年並みを維持することが出来ました。国内販売会社はリテール店への積極的な提案営業と物流費などの削減により、各社売上を伸ばし、収益面でも改善いたしました。シンガポールのグループ会社は、冷凍パイ生地、製菓用調製品が好調に推移し、また素材クリームは、お客様の数を着実に増やし好調に推移しました

たん白部門

大豆たん白素材は、提案営業により新製品が製菓・製パン、健康食品などの新市場において着実に成果を上げ、引き続き好調に推移しました。中国のグループ会社は、中国市場で高い品質は評価されているものの、価格競争の激化などにより苦戦いたしました。大豆たん白食品は、業務用の外食市場、食品加工メーカー向けのとうふ関連製品が大きく寄与し、好調に推移いたしましたが、家庭用が伸び悩み、全体では前年並みとなりました。国内のグループ会社は、価格競争により市場は厳しい状況でしたが、コストダウンなどにより赤字幅を縮小することが出来ました。当社独自の食品機能剤「水溶性大豆多糖類」は冷夏という逆風もありましたが、飲料、コンビニエンスストアの調理済麺、即席麺の各市場において認知度が広がり、好調に推移いたしました。「大豆ペプチド」は大豆に対する安全・安心感と、アミノ酸の健康増進効果がお客様に認知され、健康食品市場を中心に伸張いたしました。海外向けも大きく拡大いたしました。「豆乳」は市場の拡大に加え、製菓・製パン市場、惣菜市場などの新市場向けが好調に推移いたしました。大豆関連商品の通信販売は、「豆乳」を中心に販売数量、売上高ともに大幅な伸張となりました。

以上