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CEOメッセージ

中期経営計画の達成に向けて、基礎収益力の復元を果たす

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2022年度は、地政学リスクの高まりと共に原材料、エネルギー価格の高騰やインフレ、金利の急激な上昇に伴う世界経済の成長鈍化懸念など、厳しい事業環境となりました。
これら急激に変化する市場環境に対応し、適正な価格政策や原料ポジションの管理、成長分野への経営資源の投下、サステナブル認証油や高付加価値製品の拡販等に注力してまいりましたが、顧客の在庫調整や消費者の節約志向の顕在化、又 米国ブラマーで設備不良による長期生産停止も発生したことから、期初利益計画からは大幅な減益となりました。この結果を真摯に受け止め、2023年度は諸課題の解決に邁進する所存であります。

2023年度も引き続き不透明な事業環境が予想されますが、大幅な増益計画としております。
利益計画を確実に達成するため、2022年5月に発表しております中期経営計画「Reborn 2024」に掲げた3つの基本方針に則り、優先課題に集中して取り組んでまいります。
「事業基盤の強化」においては、事業軸での管理・運営の強化を図り、特に米国ブラマー及び中国の乳化・発酵素材事業の収益力の復元に注力いたします。
「グローバル経営管理の強化」においては、事業別ROICの導入により資本効率を意識した利益管理を進めます。2023年4月に発表した米国油脂事業会社の固定資産の譲渡は、その一環であり、高付加価値化への事業ポートフォリオの入替を企図しているものであります。
「サステナビリティへの深化」におきましては、サステナブル認証油のサプライチェーンの強化を図り、差別化戦略を推進します。人材育成においては、特にグローバル経営を支える人材の確保・育成・配置に注力してまいります。

不確実な事業環境だからこそ、基本の再徹底が重要です。不二製油グループで働く全員が、基本に立ち返り、安全安心を経営の前提として自らの動作・行動の意義を考え、日々の努力を積み重ねることで、事業基盤の強化を図ります。

不二製油は、70年を超える歴史の中で、革新的な製品を生み出し、顧客や社会に「おいしさと健康」で貢献することで、成長してまいりました。
今後もステークホルダーの皆様へ持続的な貢献を果たすためには、まずは基礎収益力の復元による成長軌道への回帰と高付加価値化への転換が不可欠であると経営陣一同強く認識し、取り組んでおります。
株主、投資家の皆様におかれましては、引き続きご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長

代表取締役社長 酒井 幹夫